今夜はコンセルトヘボウオーケストラの演奏会だったのだけれど、Arop(オペラ座後援会)の友達が招待してくれた♪ので、愛するオーケストラとの再会は来年に持ち越し(パリに来てね・・)、久しぶりに正装してパレ・ガルニエへ。(正面、完全に足場組まれてて、ブラックタイ&ドレスのゲストたちと似合わないこと甚だしい(笑))
デコレーションの花と香水の(アントラクトには、大量のシャンパーニュの香りも)に包まれて、いつになくよい香りが漂うパレ・ガルニエで、わくわくの幕開け。
デュポンへのオマージュ映像に続き、まずはオペラ座バレエ名物”デフィレ”。”デフィレ”見るの、2018年10月と11月以来。この時は、ロビンス特集で、10月31日のデフィレは大好きなジョジュアの引退にもなって、感動の嵐だった。(最後に、過去のデフィレの写真、いくつかあります。)
今夜の”デフィレ”は、今回がひょっとしたら最後の行進なのかもしれないミリアムの、あまりに美しい腕の動き(デフィレを見ると、女性ダンサーの腕のクオリティがすごくよくわかる。マリアニエスやレテティアも素敵な腕だったね)と半分泣いているようにも見える表情に感動し、目がうるうる。ミリアムとリュドミラに一生懸命拍手。男性エトワールはマチアスの不在にまたしても涙しそうになり、4人の揃って優秀なエトワールに拍手しつつ、プルミエの顔ぶれを見てため息(パブロ、頼むから頑張って!ギヨームが上がってくるまで、あなただけが頼り)。
そして今夜は、通常デフィレに続き、オペラ座バレエの歴代エトワール40人も舞台に♪
フランソワ・アリュから始まり(マチアス不在状態で、今夜、”ヴァスラフ”を踊るべきはあなただったのに、、)、大大大好きだったエルヴェをはじめ、私にとってのオペラ座バレエ黄金期を彩った、懐かしきマリ=アニエス、アニエス、ニコラ、マニュ、ローラン、レティシア、エレオノーラ、もちろんジョゼも(最愛カデールがいないのはトゥールーズ問題があるから?)次々に登場。
最初にパリに住んだ時、ギリギリ間に合って一度だけ舞台で見られた、ピエトラとモニク(ピエトラは昔の衣装のキショット、モニクは引退公演でエクのジゼルだった)。そして、カルフーニやポントワ、アタナソフから名前も知らない超往年のエトワールたち。おおとりはベッシー先生。エルヴェの姿に涙腺崩壊し、エレやアニエスの変わらぬ美しさに見惚れ、爺様婆様エトワールたちのエレガンスとオーラに感服。
(そして、女性陣の衣装センスがとっても興味深い。みんな自分を知ってるとうか、似合った衣装。ベストドレッサーは、デルフィーヌ・ムッサン。カッコよすぎる!現役の時とイメージ違う~。ピエトラやカールソンも自分の個性にピッタリで素敵。あとはやっぱりエレが優雅ね、全てにおいて。オペラ座のオフィシャル写真で、ぜひ見てみてください。)
デフィレ&往年エトワールで30分くらいかな。体感5分の、極上体験。
”ヴァスラフ”はマチアスが踊れなかったのをただただ悲しみ、”さすらう若者の歌”はジェルマンの美しさと表現力(最後の表情、泣ける・・)に魅了され、”エチュード”は、ポールとギヨームに感謝しつつ、セウンの不在を残念に思う(せめてリュドミラかドロテに踊ってほしかった)。
幕間のカクテルでは、さっきまで舞台にいた往年エトワールたちや引退ダンサーがあちこちに。目の前で見るピエトラの信じられないほどちっちゃな顔や、全身輝いてるエレ、雰囲気たっぷりのキャロリン・カールソン、なかよくおしゃべりしてるモラン&ルディエールなどを眺めるのに夢中。
みなさんとパトリック・デュポンのおかげでオペラ座バレエを愛してきました。感動をありがとう。
明後日の公演も楽しみ!
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年2月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。