60代が失って後悔したもの1位は?

黒坂岳央です。

60代以上の男女400名を対象としたアンケート結果によると、60代が失って後悔したもの「1位:歯61.3%」「2位:髪の毛60%」となっており、髪の毛や体型を抑えて1位になっている。

調査の母数が少ない印象なので、より幅広い対象を調査すると若干変動はあるかもしれないが「歯を大切にしておけばよかった」という結果は重く受け止めても良いかもしれない。歯は一度失えばもう取り戻せなくなるのだから。

FG Trade/iStock

歯を失うダメージの大きさ

歯を失うことへのダメージは計り知れないほど大きい。同調査でも、「食べにくくなった」「食事を楽しめなくなった」「滑舌が悪くなった」などの声があげられている。その他、歯を失うと認知症や糖尿病を悪化させたり、歯周病は様々な大病の原因を呼び込んでしまう。健康を維持できるかどうかは、歯が大きな役割を果たしているのだ。皮肉にも若くて問題がない段階では、それが理解できない難しさがある。

筆者はちょうど、歯の治療を受けているタイミングだ。歯磨きは一日3回フロスを使って磨いているが、銀歯の中がやられてしまい、歯科医師の治療を手こずらせている。軽い虫歯の段階で治療できていればすぐ解決する問題でも、進行した後に発覚すると治療も長引くし、後に残るダメージも大きくなる。

歯の重要性やメンテナンスの必要性を思い知るのは、往々にして中高年以降なのだ。

歯を守る3つの方法

大事な歯を守るためにするべきことは何だろうか?治療してくれた歯科医師に相談して得られた知見は次の通りである。

まずは正しいブラッシングだ。磨き残しから虫歯は生まれる。表面的にキレイに見えても影で磨き残しがあればそこから侵食される。だから自己流ではなく、とにかく磨き残しがないように正しいブラッシングを覚える方がいい。自分は手磨きの後に電動歯ブラシを使うようにした。二重に磨くことで磨き残しを防止しようという算段である。

次はフロスの使用だ。ブラッシングと通じる部分があるが、歯の隙間はやられやすい。そして驚くほど多くの人が面倒だという理由でデンタルフロスの使用を控えるという。毎日は面倒でもせめて2日に1回など、定期的には絶対にフロスは使った方がいい。

最後に定期検診である。喉元過ぎれば熱さを忘れる、で多くの虫歯患者は定期検診はいかないそうだ。だがこれが盲点となる。虫歯は早期治療ができればダメージは小さくて済む。恐れるべきは気づかずに虫歯が拡大してしまうことだ。そうならないためにも自分では気づけない虫歯の早期発見を目的にどんなに忙しく、面倒でも定期検診は必ずいくべきだ。その際、磨き残しがあれば指摘してもらい、ブラッシングの指導を受けると良いだろう。

若い人は歯を守れ

20代・30代は特に意識して歯を守った方がいい。若くて歯が健康的な段階で維持する方がコスト、時間の観点でパフォーマンスが高いのは間違いない。また、目立つ場所の歯が不健康だと美容にも影響するし、対人関係でも清潔感を落としてしまう原因になる。

何より年を取ってから歯の不健康が顕在化すると、メンテンナンスにものすごく苦労する。件のアンケートの中には「40代に戻れるなら、歯を守りたい」と答える人がいて、その切実さが伝わってきた。これを読んでいる若い人は今なら間に合うので、面倒でも歯に気を使うことをおすすめしたい。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。