心理学者が朝食にオムレツとバナナをオススメする理由。(内藤 誼人)

日常生活から仕事まで、ありとあらゆる判断を求められる現在、情報過多で何を基準に判断して良いのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこでオススメする一つの判断方法が心理学を活用する方法です。

本稿は世界中で行われている心理学の研究でも「これは知らなかった」「心理学って面白そう」と感じられる目から鱗の研究を多数紹介した、内藤誼人著「世界最先端の研究が教える新事実 心理学BEST100」から一部を抜粋・再構成して紹介します。今回は朝食で何を食べるべきか?についてです。

 

朝からハッピーになる方法とは?

朝食を食べない人もいるでしょうが、しっかりと食べたほうが、一日を快適に過ごすことができます。

そして、朝食を食べるのなら、オススメのメニューは卵料理とバナナです。これにより栄養だけでなく、気分までハッピーになるはずです。朝からハッピーになれるのですから、こんなによい食べ物はありません。

なぜ、オムレツとバナナを食べるとよいのか?

イギリスの『サンデー・エクスプレス』誌で発表されている研究によると、「幸せになる秘訣は、黄色のものを食べること」とのこと。朝食にお日さま色の食べ物を食べると、なんと70%の人が、幸福を感じるそうなのです。

〝ハッピーホルモン〟も分泌されます。ちなみに、ハッピーホルモンというのは、脳内で分泌される快楽物質で、オキシトシンやβ‐エンドルフィンなどのことです。記事によると、もっとも好まれるのはオムレツとのことです。61%の人は、オムレツを食べると陽気な気分になれるというアンケート結果も出ています。

次いで、マカロン、チーズ、バナナ、パンケーキなどが続きます。オムレツは、そんなに作るのが難しい料理でもありませんし、バナナなどは皮をむくだけですみます。それを食べるだけで、朝からハッピーになれるのですから、こんなに手軽な方法はありません。もちろん、朝にこだわらなくても大丈夫です。

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気分が落ち込んだときは黄色の食べ物を食べよう

仕事でイヤなことがあったり、恋人に心無い言葉を言われて傷ついたりしたときには、ランチにでも、ディナーにでも、おやつにでもかまわないので、とにかく何か黄色の食べ物を食べてみてください。それだけで気分は高揚してきます。

色彩心理学的にいうと、黄色は、人を幸せにする色なので、持ち物に黄色をたくさん取り入れるのもよいでしょう。黄色のペンケースを探してくるとか、ひまわりの絵柄の入ったハンカチなどを買ってくれば、たえず黄色を目にすることができ、そういう持ち物を目にするたびに、ハッピーな気分になれます。

ハッピーになるのは、そんなに難しいことでもありません。もし気分が落ち込んでどうしようもないときには、とにかく黄色のものを食べるのがいいのだな、ということを覚えておきましょう。

内藤 誼人(ないとう よしひと) 心理学者 立正大学客員教授 有限会社アンギルド代表取締役社長

慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。趣味は釣りとガーデニング。著書に、『世界最先端の研究が教える新事実心理学BEST100』『世界最先端の研究が教えるすごい心理学』『世界最先端の研究が教えるもっとすごい心理学』(以上、総合法令出版)など多数。その数は200 冊を超える。

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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2023年4月10日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。