どんどんショボくなっていく航空会社ラウンジのサービス

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国内旅行に出かけるために羽田空港にやってきました。いつも愛用している赤い航空会社の国内ラウンジを久しぶりに利用したのですが、コスト削減のためなのか、何とも味気ないサービスになっていました。

飲み物はコーヒーなどのソフトドリンクが中心。アルコールはビールとサントリーロイヤルしかありません。

食事も全く無くなって、ハッピーターンなどのスナック菓子が言い訳程度に置いてあるだけでした(写真)。思わず、朝からビールを二杯も飲んでしまいました(笑)。

このラウンジは、利用状況に応じてステイタスを一度獲得すれば、永久に維持できる仕組みになっています。

例えば、現役時代に出張で利用してステイタスを獲得しておけば、シニアになってリタイアしてから年に一回エコノミークラスで搭乗しても、死ぬまでずっと利用が可能です。

そんな利用者の数が増えすぎてしまい、コストを賄うだけの収益が得られなくなっているのだと想像します。

解決策としては、低収益な顧客は利用できないようにすることです。でも、今まで維持できたステイタスをいきなりルール変更すれば、かなりのクレームになる事は目に見えています。

その結果、このようなサービス低下で対応せざるを得なくなるのです。

ラウンジには、もうワンランク上のファーストクラスラウンジもあります。こちらは永久ステイタスではないので、優良顧客だけを選別できます。

儲からない一般ラウンジはショボくして、儲かるファーストクラスラウンジはゴージャスにする。そんな傾向がこれから益々強まっていくのではないかと思います。

という訳で、これからフライトです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年4月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。