早めのお誕生会@レ・クレイエール。
フィリップ・ミルのご飯、5年ぶりくらいで嬉しい~。2年前に予約入れたとき、前日、友達が濃厚接触者になり残念ながらキャンセル、それ以来タイミングなかった。フィリップがヤニック&カミーユと共に“ル・ムーリス”にいた時にあの場で働いていた友人と、古きよき時代のル・ムーリス話で大いに盛り上がりながら、とっても素敵な昼食。
大好きなバーで、ドゥーツ”アムール・ド・ドゥール”11(もちろんマグナム)を、生ハムやフロマージュといったシャンパーニュにピッタリのつまみで楽しむ。
レ・クレイエール、15年くらい前にレストラン大改装したとき、バーは昔からの内装を残した。ここにいると、20年とか25年前くらいにきていた頃のことを思い出す。グルメ一家の友人は子供の頃からここによく来ていたので、二人ともたくさんのおいしい思い出がいっぱい。
ガストロノミーダイニング”ル・パルク”に場所を移し、感動ランチのスタート。
ランス大聖堂のバラ窓をモチーフにしたラングスティーヌタルタル&カヴィア(完璧マリアージュ)に続き、マトウダイ&カヴィア&海藻(んまっ!)、オヒョウのロティ&ブールムニエール(ソース、さいっこう!これぞフランス料理)、ポワロー&黒トリュフ(あまりにおいしくて&昔のムーリスを思い出して、涙が出る)、薫香を放つ鹿(火入れお見事、芳醇かつ軽やかなジュにうっとり。これもムーリス思い出すなぁ)に、感動感激。
フィリップらしい、クラシックをどこまでも大切にした上での、コンテンポラリーをまとったおいしさの連続に、二人で大いなる喜びに浸る。
お供は、バロン・ド・ロートシルトのブラン・ド・ブラン。香り高い中に骨格がしっかりしていて、全ての料理とよきマリアージュ。
極上料理に加え、昔も今も、このレストランはサーヴィスが最高。全てのガストロノミーレストランが手本にすればよいと思う、極上のプロフェッショナリズムと距離感。レストランに深い深い造詣を持つ友人も絶賛。”昔は、ガストロノミーレストランってこのサービスが基本だったけど、今は@@@@@@@@@(言えない(笑))だよね”と意見一致。
25年前、初めて来た時からずっといるサーヴィスマンや彼に上手に育てられているのであろう敏腕スタッフたちに囲まれて、素晴らしいレストラン時間。
ブラヴォー、レ・クレイエールのみなさん!ありがとう、お友達。
電車の時間が迫り、プチフールはTGVで。
クレイエール行く前に、大聖堂で天使とシャガールに挨拶。久しぶりにフジタ礼拝堂も、と思ったら、冬季休業中〜。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年3月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。