パリ国立オペラ座バレエ ギヨーム・ディオプ、エトワール任命

エトワールおめでとう、ギヨーム・ディオプ(ディオップ)♪

マチュー以来、ほぼ20年ぶりのスジェからの飛び級エトワール任命(あ、数年前のジェルマンも。秋のコンクールでプルミエになった一月後、正式にはまだスジェの肩書きで、エトワールに任命された)。

韓国で、「ジゼル」公演後。ユゴの代役だったのかな。代役で急遽踊ってエトワールというのは、よくあるパターン。日本で任命されたユゴもそうだったし、バンジャマンやレテティアも確かそう。

©︎Julien Benhamou/OnP

©︎studioAL

気持ち早すぎたかもしれないけれど、誰もが納得でしょう(ここ数年のプルミエ・ダンサー状況を鑑みればなおさら。パブロ、応援してるよ!)。

ロメオとバヤデール見損ない、キショットも当日降板、昨年末ようやくラックでちゃんと見られたギヨーム。このラックと、21年夏の若手ダンサー公演、この間のパトリック・デュポン・ガラのエチュードでしか見ていないけれど、その実力と才能は十分感じてた(カドリーユ時代からギヨームを抜擢したのは、ADの、在任期における稀有な(唯一の)功績かな)。

技術はこれからさらに上達していくでしょうけれど、努力では得られない持ち前の、立ち姿のアリュール(品のある魅力的な輝きと訳すといいかな)と伸びやかな美しさ、そしてオペラ座バレエらしいエレガンスが素晴らしい。

エトワールとしてのキャリアがとても楽しみ。怪我や体調だけは、本当に本当に気をつけてね(と想いは、エルヴェとジョジュア、マチアスに・・・)。

写真は、若手公演の眠り〜、ラック〜、エチュード時。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年3月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。