先月に異例の3期目を迎えた中国の習近平国家主席ですが、台湾侵攻に向けた準備を着々と進めています。
中国が発表した2023年度国防予算案は前年比で増加しています。
また、中国は通常戦力だけではなく、核戦力も急速に拡大させています。今のペースでいくと2035年までに1500発の核弾頭を保有する可能性があります。1500発というのは現在の推定数字の3倍以上です。
中国が近い将来に台湾を侵攻する兆候も見られるようになっています。
元トランプ政権高官が共同で書いた論考によると、台湾に面した福建省で「戦時救急病院」の建設が進んでいると中国国営メディアが報道していたそうです。
同時に、中国国営メディアによると、台湾から海峡を隔てた福建省の各都市では、防空壕や少なくとも1つの「戦時救急病院」の建設や整備が始まっているそうです。
ロシアのウクライナ侵攻前も負傷者が出た際の準備が確認されていました。
中国では予備役の総動員を可能にする法律も施行されています。
これまでも幾度となく言及してきましたが、先月の全人代でも習近平氏は明確に台湾併合に向けての意志表示をしています。
中国が戦争体制を整ているのにもかかわらず、西側は焦っているように見えません。
現時点での東アジアにおける軍事バランスは圧倒的に中国が優勢です。
声明を出すだけでは、本気になった中国は止められません。
台湾の民主主義は風前の灯なのでしょうか?