海外富裕層が日本のインターナショナルスクールに子供を留学させる理由

私の最新書籍である「世界のニュースを日本人は何も知らない4 – 前代未聞の事態に揺らぐ価値観」(ワニブックスPLUS新書)でも詳しく紹介していますが、最近日本ではイギリスの名門パブリックスクールがアジア校を開校していることが話題になっています。

evgenyatamanenko

前回ご紹介したように、日本に設立されたインターナショナルスクールに子供を入学させることは、日本の近隣国の富裕層にとって利便性が高く、コスパの良い選択肢です。

イギリスエリート校が日本にアジア校を開校する理由を日本人は何も知らない
私の最新書籍である「世界のニュースを日本人は何も知らない4 - 前代未聞の事態に揺らぐ価値観」でも詳しく紹介していますが、最近日本ではイギリスの名門パブリックスクールがアジア校を開校していることが話題になっています。 その代表例は岩手...

ビザに関しても子供の留学に関してのビザは日本は実はそれほど厳しくありません。

その上日本では実は海外の人が日本に法人を設立して移民することが比較的容易です。このような企業家ビザを使って日本に滞在している外国人は少なくありません。他の国だと設立に必要な資本金が高かったり、取引実態のチェックが厳しいのです。

さらに安全保障のチェックも厳しく、軍や政府関係者、それらと関係が深いビジネスに関わっていると、セキュリティクリアランスに引っかかりビザが出ません。

他の国と違って日本では外国人が日本の土地や家を所有することも可能です。また日本は国が運営する国民健康保険が存在し、来日してから短期間で加入することが可能です。保険料を払えば世界最高レベルと言える医療を安価に受けられるわけです。

日本では中国や東南アジアなど近隣国では認可されていない薬での治療を簡単に受けられ、病院は実に清潔で激安、医師やスタッフへ賄賂を払う必要もなく、医療関係者も一流の教育を受けています。病院の数も多いので順番待ちもありません。

医師やスタッフも学位を賄賂やコネで取得していることもないので安心なのです。

他の国だと医療関係の免許を偽造したり、コネで取得する人、教育レベルが微妙な人もいるのです。

それに入院していても物を盗まれたり、ビジネスで利害関係がある人間に襲撃されることもない。医師や看護スタッフが買収されて殺されることもありません。

他の入院患者が暴れたり大騒ぎすることもありませんし、私物を盗まれません(つまり他の国ではそれが発生するということです)。

ですから子供の留学と自分のビジネス、ついでに治療を合わせて日本に来る人もかなりいるわけです。

中国人や東南アジアの華人(現地で生まれた中国系の人)や華僑(中国大陸から移民してくる人)の場合は漢字が読める人が多いですから、日本に来ても看板や道路の表示、自販機、製品表示などはなんとなく理解できることも多いので、欧州や北米よりも生活が容易です。

中国系の在住者も多いので、中華系コミュニティに頼れば生活できてしまいます。

その上日本は生活レベルが高く、娯楽が豊富で商品も豊富。ブランド品は本物ばかりです。

中国や東南アジアには存在しない洗練された温泉や旅館、スキーリゾート、登山道、海などもあります。子供が遊ぶ場所も多く、本国よりも生活の質は高いのですが、とにかく何でも安いのです。

さらにコロナ禍でも、日本では東アジア人に対する差別や暴力がありませんでした。コロナが落ち着いてきた今でも日本では暴力的な差別はほとんどありません。

ところが北米や欧州ではコロナが発生してから東アジア人が暴行を加えられたり、公然と差別される事件が相次ぎました。アメリカでは中国系のお年寄りが殴り殺されるほどです。

そんな危険がない日本は留学先として最適なのです。