今夜の英国王戴冠式を視聴する方法と式次第を紹介する

戴冠式で使用されるロイヤルコレクションの戴冠式衣裳
The Royal Familyより

本日(5月6日)の日本時間19時ごろから、ロンドンのウェストミンスター寺院で、チャールズ三世とカミラ王妃の戴冠式が行われる。

日本では、地上波やBSで正式な中継は行われないのが残念だが、テレビ朝日系の「池上彰のニュースそうだったのか!!」でかなり紹介されるようだ。

完全版で見たいなら、CSのBBCニュースで可能。すでに契約されているなら別だが、そうでないとスカパーに加入して、5月は無料、6月一ヶ月分は払って、それでキャンセルすれば2ヶ月分BBCが見られる。さらに、2週間分、全チャンネル見られるようだ。

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戴冠式の見所などについては、下記のYouTube番組で、高清水有子さんが「【Front Japan 桜】真面目にやれ!憲法審査会 / 皇室儀礼を知らずに非難する日本人 / VTR「5.3 公開憲法フォーラム」という番組で、私の『英国王室と日本人:華麗なるロイヤルファミリーの物語』(小学館 八幡和郎・篠塚隆)をもとにわかりやすく解説しておられる。

儀式の進行はこう行われる。

式次第も『英国王室と日本人:華麗なるロイヤルファミリーの物語』で詳細に紹介してるが、大雑把には以下の通りだ。

① レコグニション(承認:The Recognition)

ファンファーレが響き、真紅のコートと真紅のベルベットの国章を身に着けた国王が入場する。ウェストミンスター寺院の中央のスペースに姿を見せると、カンタベリー大主教が、国民に新しい王を紹介し、君主として喜びとともに敬意を表すか尋ねる。

最初は主教たちが、続いて貴族・貴人が、『ゴッド・セイブ・キング・チャールズ(神は国王チャールズを守り給う)と繰り返し発声し、承認と喜びを表す。

② オース(宣誓)

大主教: グレートブリテンおよビ北アイルランド連合王国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドならビにあなたの領地およビその他の領土をそれぞれの法律や慣習に従って統治することを厳粛に約束し、誓いますか。

国王:私は厳粛にそうすることを約束します。

・・・・・・

③ アノインティング(塗油)

国王が大主教によって聖油で清められて聖別される(本文参照)

⑥ インベスティチャー(叙任)

儀式用の剣や王笏を与えられる儀式(本文参照)

⑦クラウニング(戴冠)

国王が大司教から戴冠される儀式(本文参照)

⑧オマージュ(忠誠の誓い)

⑨クラウニング・オブ・ザ・クィーン(王妃の戴冠)

王妃はここまで、座っているだけだが、指輪、王冠、笏、象牙の棒を与えられ、塗油され戴冠される(王冠は第二章)

⑩リセッショナル(退場)

国王と王妃は聖エドワード礼拝堂へと導かれ、紫のベルベット製の王室礼服を身に着け退場する。このときに頭上にあるのは、大英帝国王冠で、1937年にジョージ6世のために製作された。317カラットのカリナンⅡなどダイヤモンド2868個、サファイア17個、エメラルド11個、パール269粒、ルビー4個がセットされている。重さは900グラムと「エドワードの王冠」より軽い。

海外からの出席者

慣例によると、国王は出席しないが、今回はチャールズ国王の希望で国王・元首の出席を求めた。しかし、それなら、チャールズ国王はこれらの国の即位式や就任式に出席するべきだが、その気があるか疑問だ。

日本は平成の即位の式典はフィリップ殿下、令和はチャールズ皇太子だから両陛下が出席することは、レシプロシティに反するので秋篠宮皇嗣殿下が出席されるのが妥当だ。これに両陛下が出席すべきだと言う人は日本の皇室を貶めたいだけだろう。

あるいは、愛子様に出席させたらと言う人もいたが、それでは英国に対して失礼だからありえない。

各国の王族などの出席者は以下の通り(ニューズウィークなどによる)。

・モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃

・秋篠宮文仁親王と紀子妃殿下

・デンマーク・フレデリック王太子とメアリー王太子妃

・スウェーデン・カール16世グスタフ国王とビクトリア王太子

スウェーデンのカール16世グスタフ国王は、長女で後継者であるヴェステルイェートランド女公爵ヴィクトリア王太子とともに参列。悠仁親王を皇嗣殿下が同伴する選択肢もあったと思う。

・スペイン・フェリペ6世国王とレティシア王妃

新国王の父であるフィリップ殿下とフェリペ6世の母であるソフィア妃はいずれもギリシャ王室の出身。

・ノルウェー・ホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃

・ルクセンブルク・アンリ大公とマリア・テレサ大公妃

2000年に即位したアンリ大公は、マリア・テレサ大公妃とともに参列する。マリア・テレサ大公妃はキューバ出身。

・オランダ・ウィレム=アレクサンダー国王とマキシマ王妃

・ベルギー・フィリップ国王とマティルド王妃