活け締めイベント@オテル・ド・クリヨン(パリ8区)

オテル・ド・クリヨンの午後、塩味編。

活け締めをテーマにした、デモンストレーションイベント。”フィリエール・イケジメ(活け締めコースと訳せるかな)”というアソシエーションあって、フランスで活け締めを啓蒙していて、そのプレスプロモーション。

オテル・ド・クリヨンのボリス・カンパネラと、ノルマンディ地方のル・マスカレのフィリップ・アルディという、二人の活け締め魚を愛する料理人による、デモ。二人とは、フー・ド・フランス来の仲。去年秋には、ノルマンディで一緒に山シギ食べた♪

舌鮃(死んでるけど)で活け締めデモ。

折り紙使って、活け締めのデモ。よくできてる〜。

活け締めは、魚の食感や味をアップさせるのはもちろん、保存面でも興味深く、エシカル&エコの観点からも注目されるようになってきている。まだまだ、一部のトップ料理人の世界だけのものだけれど、こういう啓蒙組織があると、シェフから魚屋、そして一般に、活け締め(ここでは神経締めの意味)魚の魅力というか存在意義が伝わっていくね。

20年前はもちろん10年前にも、こんなふうに活け締めが注目されるようになるとは思わなかった。時代は変わるね~。

イベントの場所は、サロン・マリ=アントワネット。クリヨン自慢のサロンで、ここでマリ=アントワネットはピアノのお稽古をしていた。

テラスからはコンコルド広場一望。サッカーのクープデュモンドでフランス代表が優勝したり活躍すると、大体このテラスに代表が集まってみんなに手を振る。

今日は、すっかり再びパリの馴染みの風景に復帰したデモの日。この辺のデモは予定されてなかったけれど、自然発生的なものが起こって、警察も出動。おいしいもの食べながら上から眺めていると、ヴェルサイユ宮殿にいたマリ・アントワネットの気分。ヴェルサイユ宮殿でお菓子齧っていた数年後、彼女はこの広場でギロチンにかけられた。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年4月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。