西側諸国との連帯を示し、さらなる援助を引き出すために、ウクライナのゼレンスキー大統領がG7サミットが開催されている広島を訪問しました。
ネット上ではゼレンスキーの広島訪問を実現させた岸田首相を評価する人が多いですが、この人は相変わらず不満のようです。
ウクライナがロシアからの核の脅威に直面する中での被爆地広島へのゼレンスキーの訪問は意義のあることです。
ゼレンスキーは西側からの追加支援を求める一方で、ウクライナ戦争で中立を保っているインド首相とも対談しています。ウクライナはロシアとの徹底抗戦を続けながら平和への道も模索しています。
G7各国は声明でウクライナに「必要とされる限り」軍事的支援を含めたあらゆる援助を継続する決意を新たにしました。
ウクライナを「必要とする限り」支援するのであれば、G7はゼレンスキーが望んでいるクリミア半島の奪取までも支援するということでしょうか?
ゼレンスキー大統領、クリミア解放のための協議会を創設
広島到着前にゼレンスキーはアラブ諸国に対し、ロシアによるクリミア併合を黙認したと批判しました。2014年にはG7各国も同様の態度を取ったはずでは?
あなた方の中には、クリミア併合に目をつぶる人たちがいる-アラブ連盟首脳会議でのゼレンスキー氏
G7サミットの裏側で、米国はウクライナ支援のレベルを一段と上げています。米国はつい最近まで出し渋っていた戦闘機をウクライナへ供与することを容認しています。
戦闘機供与については望月記者の名解説も。
最初は戦闘機だけではなく、戦車の供与にも抵抗していた西側諸国ですが、今では全てウクライナに供与しています。
このまま事態がエスカレートすればウクライナ戦争停戦を主張しているトランプ前大統領の再選に追い風が吹くのでしょうか?
トランプ前米国大統領:
まず戦車が来て、それから核兵器が来る。この狂った戦争を終わらせるんだ、今すぐに。とても簡単なことだ!
G7各国がウクライナの徹底抗戦を支持することは、ウクライナがロシアとの外交交渉のテーブルで交渉を有利に進めていくためには必要です。しかし、ロシアを追い詰めることはロシアによる核兵器使用のリスクを高めます。
G7は難しいジレンマに直面しています。