日本のマスコミの劣化を世界に見せてしまった広島サミット

広島サミットは大成功で、広島発のニュースが世界に発信されましたが、それを報じる日本のマスコミのレベルの低さも世界に見せる結果になりました。

サミット前に話題になったのは、東京新聞の望月衣塑子記者。アメリカが同盟国の保有するF-16戦闘機のウクライナ供与を認めるという報道に「まさか、日本が保有するF16戦闘機を米国は出させるつもりではないだろうか」とツイートして、ツイッターに「文脈を補足」されてしまいました。

多くの批判を浴びたのは、岸田首相のスピーチが終わったあと「逃げるんですか」と声をかけた記者です(2:13~)。

これは元朝日新聞の尾形聡彦記者。今は望月記者と一緒にネットメディアをやっています。

ゼレンスキー大統領の演説に対して、冒頭で出た質問は「もっと戦争を終わらせるための和平に向けた話し合いをしたほうがいいのではないか。広島で行われるサミットで、違和感がある」という地元RCCの質問でした。

これにはゼレンスキーも顔を曇らせて直接は答えず、「原爆資料館で見た広島の光景はバフムトに重なる」と答えていました。これが今のバフムトの状態。ほとんど原爆を落とされたのと同じです。

こういう激しい戦争の進行中に、プーチン大統領の出てこない会議で、どんな「和平の話し合い」ができるというんでしょうか。G7各国が「無駄な抵抗はやめて侵略されたまま停戦しろ」とウクライナを説得すべきだといいたいのでしょうか。

朝日新聞は、G7諸国が核兵器禁止条約に入らないと「核廃絶への道筋」ができないと考えているようです。

朝日新聞は、昔は安保条約にも自衛隊にも反対でしたが、それが既成事実になって、今は「核兵器を全部なくせ」みたいな空論しか語れない。プーチンが核を使うと脅している今、そんな話が通じるのは、平和ボケの団塊老人だけでしょう。