東京で生活するのに車は必要か?

車のエンジンやスペックにはほとんど興味がありませんが、自分の好みのデザインの車に乗って運転するのは大好きです。ドイツやイタリアの車よりも、いぶし銀で品が良く色気のあるイギリス車が好みです。

今は自分と同じ生まれ年のイギリスのクラシックカーを保有していますが、実用性はほとんどなく、日常生活に利用することはありません。

実用車としては、8年前の2015年には友人の紹介でイギリスの別のメーカーの車にコンバーチブルに乗っていたことがありました(写真)。

当時は住居が目黒区の郊外だったので、車は重宝でしたが、港区に引っ越す際に住宅内の平置き駐車場が確保できず、重量制限があり残念ながら手放しました。

今回また晴海に引っ越すのを機に、2台目の車を購入しようかどうか思案しています。

経済合理性を考えれば、東京で車を持つ必要はありません。メトロやバスが発達していますし、タクシーに頻繁に乗ったとしても車の購入費用や維持費よりはずっと安くなるはずです。

また、都心で車の運転をするときに悩ましいのが駐車場の確保です。駐車料金が高いだけではなく、時間帯によっては混雑していてスペースを見つけられないこともあり得ます。仕事のアポイントがある場合などは、時間にかなりの余裕を持って出かける必要があります。

そして、車の運転をする場合、飲酒はできません。車に乗って食事に出かけることはできても、その時はノンアルコールで過ごさなければなりません。

考えれば考えるほど、東京では車を持つ必要性を感じなくなってしまいます。

と、頭では理解していても、天気の良い日に屋根のない車に乗ってドライブする爽快感は忘れることができない気持ちの良さです。また、地方に旅行に出かけるときなどは、レンタカーよりも自分の車で走りたいと思うことも多いのです。

あれこれ考えても、そもそも引っ越し先の駐車場の抽選に当たらないことには、車庫が確保できませんから車は買えません。どの車にするか考えながら、駐車場の割り当ての抽選に当選することを祈るだけです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年6月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。