英紙ガーディアンにて、アナス・ラスムセン元NATO事務総長がポーランドやバルト3国が独自でウクライナへ部隊派遣をし、ロシアと戦う可能性に言及していました。
ラスムセン氏の発言は、ウクライナ支援をめぐりNATO内での深刻な亀裂が生じていることを示唆します。
7月11日にNATO会合が予定されています。そこでは、ウクライナのNATO加盟や加盟前のウクライナの安全保障をどう提供するかで議論が紛糾することが予測されます。
戦争中にウクライナをNATOに加盟させることは、NATO加盟国をロシアとの戦争に巻き込むため、現段階でのウクライナの加盟についてはアメリカは消極的です。
ウクライナのNATO加盟を急ぐよう、同盟国がバイデンに圧力
しかし、同盟国の圧力を受け、戦争終結後にウクライナのNATO加盟プロセスを加速化させることについてアメリカは「オープン」な姿勢を見せています。
ウクライナのNATO加盟だけではなく、次期事務総長についてもNATO内で分断が生じています。
デンマーク元首相が本命と目されていますが、ポーランドは反対しています。
戦争終結後にウクライナがNATOに加盟することが確約されると、ロシアとしては戦争を継続せざるを得ません。
これは、ロシアが永久に戦争を続ける逆インセンティブを与える可能性があるように思える。
現段階でウクライナのNATO加盟を前面に出すことは、果たして賢明な判断なのでしょうか?