「今日が最後かもしれない」ことをいつも忘れない

突然の訃報でした。

30年以上前にボストンにあるMITのビジネススクールに留学していた時のクラスメイトが亡くなったことを知りました。

一年近い闘病生活だっということですが、ごく親しい方以外には、知らせていなかったそうです。

同じクラスでしたが年齢は私よりも上で、そのお人柄から周りに人が集まり、一緒に留学していた日本人仲間の取りまとめ役のような役回りをされていました。

留学はご夫婦でいらしていて、単身の私が大変お世話になった方のお一人です。温厚で優しい笑顔が今でも目に浮かびます。

卒業後も同窓会などでお会いする機会がありましたが、最近はご無沙汰でした。いつかまた会えると何となく思っているうちに、もうこの世では会えなくなってしまいました。

せめて、もう一度きちんとお礼を申し上げたかったという後悔の念が残ります。

人生とは、想定外のタイミングでいきなり終わってしまったりするものです。

だから会いたい人には、早く会っておく。今日できることは、明日に先送りしない方が良い。大切な人がいなくなる度にいつも思うことです。

そして、これから会う人も、もしかしたらその日が最後の出会いになるかもしれない。だからその時間を大切にした方が良い。

当たり前のことを忘れないように、日々を過ごしていきたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。