「今日が最後かもしれない」ことをいつも忘れない

突然の訃報でした。

30年以上前にボストンにあるMITのビジネススクールに留学していた時のクラスメイトが亡くなったことを知りました。

一年近い闘病生活だっということですが、ごく親しい方以外には、知らせていなかったそうです。

同じクラスでしたが年齢は私よりも上で、そのお人柄から周りに人が集まり、一緒に留学していた日本人仲間の取りまとめ役のような役回りをされていました。

留学はご夫婦でいらしていて、単身の私が大変お世話になった方のお一人です。温厚で優しい笑顔が今でも目に浮かびます。

卒業後も同窓会などでお会いする機会がありましたが、最近はご無沙汰でした。いつかまた会えると何となく思っているうちに、もうこの世では会えなくなってしまいました。

せめて、もう一度きちんとお礼を申し上げたかったという後悔の念が残ります。

人生とは、想定外のタイミングでいきなり終わってしまったりするものです。

だから会いたい人には、早く会っておく。今日できることは、明日に先送りしない方が良い。大切な人がいなくなる度にいつも思うことです。

そして、これから会う人も、もしかしたらその日が最後の出会いになるかもしれない。だからその時間を大切にした方が良い。

当たり前のことを忘れないように、日々を過ごしていきたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。