ドナルド・トランプ前大統領は再選を果たせばウクライナ戦争を「24時間以内」で終わらせることをこれまで繰り返し主張してきました。
具体的にどのようにして戦争を終わらせるかについてトランプは言明は避けてきましたが、先日FOXニュースで行われたインタビュー中にその計画の全容を明らかにしました。
まず、トランプはゼレンスキーが「名誉ある人物」だと前置きをしたうえで、すぐに停戦するようにウクライナに対して働きかけると述べました。
トランプは、アメリカがウクライナの「名誉ある」ゼレンスキー大統領に「多くの」武器と資金を与えるとプーチンに伝え、ロシアを脅すという。
トランプは米国の停戦要求をウクライナに呑ませるためにウクライナ支援を停止する可能性にも言及したことがあります。
また、トランプはウクライナだけではなく、ロシアに対しても停戦圧力をかける必要性にも触れています。
もし、ロシアが停戦に応じない場合、トランプはバイデン政権よりも積極的ににウクライナへの軍事支援を行うことを示唆しました。
トランプは今日、ウクライナでの戦争を24時間で終わらせるという秘策をついに明らかにした。彼は、ゼレンスキーは電話で密告しなかったので「とても立派」だと言い、そしてバイデンよりも多くの軍事援助をウクライナに与えるとプーチンに言うという。
トランプはロシアに対して親和的であると一般的に思われていますが、大統領の時にはオバマ政権が躊躇していたウクライナへの軍事支援を決断しています。
そのため、トランプが再選して、ロシアが停戦をする気がないと判断した場合には、バイデンよりも強力にウクライナを支援することも考えられます。
トランプが大統領になれば、バイデンが2016年に勝利したときにオバマ以上のことをしたように、ウクライナを武装し支援するためにバイデン以上のことをするだろう。
このダイナミズムがわかるだろう。彼は2分間ハトのようなことをしようとし、それが失敗すると完全にタカ派になる。
ここ最近の米国大統領選が大接戦で勝敗が決したことを鑑みると、2024年大統領選も同じような結果になることが予測されます。そのため、トランプ再選は現実性のあるものだと見なされており、欧州諸国は第二次トランプ政権が来ることを見越し準備を進めています。
ドナルド・トランプ氏の当選が、欧州の右派強硬派のミニ・トランプをどの程度後押しすることになるのか。ジョー・バイデンがアメリカの力がヨーロッパ人を団結させることを証明したように、トランプ氏はまだ彼らを分裂させる力を発揮するかもしれない。
ドイツ政府に至っては既にトランプ陣営と連絡を取っており、トランプ再選によるリスクをなるべく抑えたいという意図が透けて見えます。
恐怖のシナリオ: ドイツ、ドナルド・トランプ再選の可能性に備える
トランプが仮に再選すれば、結果的に米国はウクライナを見捨てるのか?それともロシアに対してより強硬的な姿勢を見せるのでしょうか?答えは第二次トランプ政権が誕生してからのお楽しみです。