突然のようにTwitterがXになった
本日、突然変わりました。
Twitterは日本人が一番使っている(というよりほぼ日本人と少しアメリカ人程度)といつもわたしが言っているわけですがねイーロンマスクもこのようにツイート。
日本人ほど熱心にTwitter(あ、もうX)使ってる国民はいないわけですが、本日より、
・ツイッター
・ツイートする
・リツイートする
・ツイッタラー
などの用語は使用禁止です
・ツイッター → エックス
・ツイートする → エックスる
・リツイートする → リエックス
・ツイッタラー → Xメン
などと正確に使いましょう。
Twitter凍結から詐欺メールを中の人に頂くまででかなりTwitterに対しては幻滅していた私ですが、さらに一層幻滅。使ってる人の愛着とか一番のユーザーの日本人に対するレスペクトとか皆無。またこれがイーロン・マスクなわけですけどね。
しかし、XといえばAppleが商標をOSXで持っているわけで、ソフトウエアというジャンルではXはAppleの登録商標のはず。
こんなに似ていて平気なんかな。Appleが訴訟起こすのは間違いない気がするんだが事前に話はついているのかな・・・・
CIとはコーポレートアイデンティティの略で、企業の自己紹介みたいなものです。
特にTwitterはブランドとしてはかなり浸透していて、Twitterの資産のひとつはこのブランドでした。しかしそれをポンと捨ててしまうということは、何の愛着もないんだなと思ったわけですが、世の中にはCI変更で失敗した会社もたくさんあります。その例を見てみましょう。
その1. メガバンク
日本の銀行はバブル崩壊以降、統廃合を繰り返して名前がどんどん変わりました。
たとえば三菱東京UFJなんて、東京三菱銀行とUFJ銀行が合併して、
三菱東京UFJ銀行
↓
三菱UFJ銀行
になったわけですが、いまだに三菱東京UFJだと思ってるひともたくさんいるだろう。w
そもそも存続会社は東京三菱銀行なんだから、三菱銀行のままにしておけばいいのに旧銀行の名前を残すというはっきりいって客にとってはどうでもいい理由でどんどん名前が変わったわけです。
第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行が2002年に統合し、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行に。 その後、みずほ銀行として一つの銀行に統合ということで名前が変わる度に看板や封筒やロゴも変わってきたわけで、そのコストも大変だし認知も薄れて「えっとこの銀行は元々なんだっけ」と1億回くらい客に言われたと思います。
その2. 有名なコカコーラの大失敗
コカコーラは1985年に、コカコーラの味を全く変えました。
当時、飲んだ自分の印象だと新しいコークは「ドクターペッパー」と非常に似ていた。チェリーコークという名前でも出てたような。もしかしたら違うのかもしれないが馬鹿舌なので違いが分からなかった可能性も。最初は好評だったようだが大クレームですぐに元のコークをクラシックとして復活させた。
この失敗談は40年後の今も「事前マーケティング調査はどんなにやったとしても実際のユーザーの反応と大きく異なるリスクがある」という見本にされています。
その3. Meta
Facebookは社名をMetaに変更。これはメタバースに全力で行くよという表れだったわけです。がまあ、社名だけだったのでしもじもにはたいした影響は無かった。TwitterみたいにMetabookとかInstaMetaにされなくてよかった。
ザッカーバーグ暴走?「メタ」内部はもうメタメタ個人的野望の混乱で社員から漏れる不満の声
フェイスブックの次はVR離れ…1兆円超えの大赤字を垂れ流す「メタ社」の悲惨な末路
Facebook、Instagram、WhatsAppなどMeta社のソーシャルメディアには、合計で月間35億人以上のユーザーがいる。これに対し、同社のVRオンラインゲーム・プラットフォーム「Horizon Worlds」は、月間20万人以下であるという。比率にしてわずか0.0057%という惨状だ。
だって仮想空間でやる意味ないもん・・・・
と自分も思うし、所詮はゲームの世界だけでいいやと思うわけだが、Twitter社に先駆けてザッカーバーグも大失敗をこいて1兆円の赤字を垂れ流すことになっているわけです。楽天モバイルが4000億円だから凄いわ・・・
ザッカーバーグがMetaへのCI変更で大失敗しているのに、イーロン・マスクもXへのCI変更。両者とも社内では独裁者で周囲は振り回されるわけだが、正直、TwitterのXへの変更も相当にはずしてると自分は思いますよ・・・・みなさんはどうですか?
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年7月24日の記事より転載させていただきました。