なぜスレッズは荒れないでTwitter改めXは罵声の嵐なのかを割れ窓理論で説明する

全く荒れないスレッズ、相変わらず大荒れのTwitterならぬX

Xだと本当に書きづらいのでTwitterで統一します。w

スタートしてからアップデートが遅れ、アクセス数が激減してしまったスレッズ。しかし最初は単に登録のためにアクセスが増えるのは当たり前で、Twitterも最初からユーザー数が増えたわけではない。

Twitterはユーザー数1億人に達するまで2年かかっており、その後の伸びも緩やかだった。

Facebookのように「知り合いとつながる」というSNSではないため、浸透するのに時間がかかるわけだ。知人とつながるタイプはユーザー招待を出すため一気に広がるわけです。

そういう意味では一気に1億人を超えたスレッズは、Instagramユーザーからの流入があってのことだが、今の段階で勝ったも負けたもなく、スレッズをやっていると、スレッズとTwitterの違いが明確になってきたと思う。そもそも違うものだと分かってくる。

TwitterのユーザーはInstagram、Facerbookから見るとかなり少ないので、Twitterのユーザーを取り込みたいのではなく、Twitterの上澄みとInstagramで別のユーザー母体を作って、そこで似てはいるが別のコミュニティを回したいのだと思われる。

スレッズとTwitterを何かに喩えてみる

スタート時点からいろいろ考えて来たのであるが、最近やっとぴったりとはまる喩えが分かってきた。

たとえば

地下格闘技と井上尚弥の試合の観客

地下格闘技は街のチンビラや喧嘩自慢が集まり、入れ墨だらけの暴走族総長が小箱で戦ったりするアレです。入場料は安く観客のほとんどが出場選手の舎弟、先輩で、イキってオラオラしたり罵声が飛び交ったり観客同士がつかみ合ったりする。これの発展形がBrakingDownですね。地下格闘技の会場に行くのは怖いけどYouTubeやアベマでなら楽しく選手のイキり合いを見ることができます。これがTwitterです。

同じ格闘技でも井上尚弥の試合は高い席で20万円以上。一番安い席でも10000円以上。まともに見るなら3〜7万円ですね。もっともプラチナチケットでなかなか買えません。先日の試合ではリングサイドは芸能人や有名人だらけでした。もちろん下卑たヤジも飛ばず、両選手も無駄にイキることはなく、そのあと現れた別の二団体統一王者のタパレスとも全くイキることなく礼儀正しく相対した。これがスレッズ

ディズニーランドと下町のお祭

これはもう説明しなくてもわかりそうです。どちらも楽しいのですが下町のお祭は所々でチンピラでオラオラで喧嘩を始めたり、屋台じゃちょっと衛生的にアレなものを売っていたり、型抜きでは絶対難癖付けられてお金がもらえなかったりしますが、それでも人を見ているだけで楽しい。喧嘩もちょっと見だけなら楽しい。そこらかしこで路上喫煙がヤバい。ヤ○ザが怒鳴りまくったり、酔っ払いが因縁付けまくったり、スリやカツアゲが出てくるとさすがに不愉快。これがTwitterですね。

綺麗でお金がかかったアトラクション。キラキラしたキャラクター。ここに来るとヤンキー家族もオラオラがなくなります。ゴミはひとつも落ちておず、館内は喫煙所以外は完全禁煙。ひとつでもゴミが落ちようものなら本属のスタッフがささっと掃除してくれます。泥棒やカツアゲは皆無の夢の国。これがスレッズです。

Twitterを覗くとそこらかしこで罵声と誹謗中傷が飛び交い、まあそれを見ていると面白いのは面白いのですが自分にしつこいヤツが絡んでくるとげんなりします。日本語や算数が分からない相手といくら話しても「だって怖いもん」で終わる徒労感。偏差値35以下は6.7%いるのでついったらんどには120万人くらいの偏差値35以下がおり、イミフの陰謀論や馬鹿丸出しの会話をしているのも楽しいを通り越してげんなりです。

しかしスレッズはどこはお出かけモードでよそよそしい・・・・ww

スレッズが今後荒れてきてTwitterと同じになるという意見もありますが、わたしはそうは思いません。

キミは割れ窓理論を知っているか

面倒なのでChat GPT4にお願いしてみました。

割れ窓理論は、社会学の一部として提唱された理論で、犯罪や荒廃が広がるメカニズムを説明します。その名前は、「割れた窓が放置されると、その状況はさらなる荒廃を生む」という比喩から来ています。

これをディズニーランドと下町のお祭りに喩えて考えてみましょう。

まずディズニーランドは、常に整然と管理されています。ゴミはすぐに拾われ、壊れたアトラクションは直ちに修理され、全体として清潔で美しい状態が保たれます。これはまさに割れ窓が無い状態、つまり一つの問題も見逃されない、しっかりと管理された状態を表しています。その結果、ディズニーランドは訪れる人々に安全で楽しい空間を提供し、また来ることを促すのです。

一方、下町のお祭りは、一時的なイベントであるため、その管理体制は必ずしも完璧ではないかもしれません。ゴミが散乱していたり、壊れた屋台が放置されているといった事態が起こり得ます。これがまさに割れ窓の喩えです。そうした状況が放置されると、その場所は荒れていく傾向にあり、次第に訪れる人々も少なくなるでしょう。

割れ窓理論は、社会的な秩序が保たれているかどうかが、犯罪や無秩序の広がりに大きな影響を及ぼすと考えます。ディズニーランドと下町のお祭りの例からも、その理論が示されることが理解いただけたかと思います。

——— ここまで。お疲れさん AI ———

ニューヨークの地下鉄の落書きを消したら犯罪が減ったとか、ダウンタウンに綺麗な新車と汚れた中古車を置いたらまず窓がたたき割られて中のものを盗まれるのは中古車とか、割れ窓理論を実証する実験はわりと行われているようですが、ディズニーランドと下町のお祭が一番しっくりきますね。今後もTwitterからオラオラのイキリ屋さんはスレッズには来ないと思うし、徐々にスレッズの空気感は熟成されていくはずです。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年7月27日の記事より転載させていただきました。