バザールのエジプト人はなぜ「ヤマモトヤマ」と話しかけてくるのか?

ドーハ経由でカイロに到着しました。日中は40度を超える猛暑の街ですが、湿度は東京よりも低く、日陰に入ると涼しく感じます。

夕方からはカイロ市内にあるバザール(市場)に出かけました。週末ということもあり、観光客だけではなく、地元の人たちでも賑わっています。

新興国のバザールの魅力は、その国の名産品が所狭しと並べられている活気溢れる雰囲気だけではありません。

道端で声をかけて熱心に商品を販売しようとするお店の人たちとのやりとりが、なんとも楽しいのです。

 

私は出かけた国の民族衣装を着てみるのがとても好きです。エジプトでは、地元の男性が着ているガラベーアを購入することにしました。

小さなお店に入ると、店員の男性が恐ろしい圧力で商品を売ろうとしてきます。

サイズを合わせるために試着をしていると、頭に被るチェック柄のスカーフや、それを固定する輪っかも付けられて、セットで買わせようとしてきます。

面白いのは値段の交渉です。

3点セットで80ドルと言うことなので、50ドルなら買うと言うと、65ドルと半分だけディスカウントに応じてきました。

そこで試着したものを全部脱いで、後で来るからと帰るそぶりを見せると、50ドルでいいとすぐに交渉成立です。

さらに値切れそうでしたが、50ドル(約7000円)でも充分良い買い物だと思い、手持ちの現金で支払いました。

強引な営業をしつつ、試着している写真を撮っていると、勝手に横から一緒に撮りこんできて、ポーズを決めています(写真)。屈託のない人懐い笑顔が何とも憎めません。

バザールでは、歩いているとたくさんのエジプト人がカタコトの日本語で話しかけてきます。

「こんにちは」「安い」等はどこの国でも聞きますが、なぜか「ヤマモトヤマ」と話しかけてくるエジプト人が多いのが不思議でした。

老舗海苔店の山本山?果たして、誰が教えたのでしょうか?

夜になると、気温も下がりバザールは更に人で賑わうようになります。

ピラミッドやスフィンクスのような有名な観光地にも行ってみたいと思いますが、バザールはどこの国でも外せないワクワクできる観光スポットです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。