”ル・コキヤージュ”でディナー。
オリヴィエ・ロランジェのビストロ時代に何度か来たことあったけど、ユゴ・ロランジェのガストロノミーになってから、初めて。ずっと来たかった&嬉しいな&はじめまして、ユゴ!
うわぁ・・・。ポエティックで自然でセンシティヴで優しくて個性的で親密的。
パパオリヴィエが”メゾン・ド・ブリクール”で生み出していた料理に比べ、ずっとフェミニンに感じる。
この30年、それなりにフランス料理を食べてきていると思うけれど、今まで食べたことない風味、みたいな感動がかなりあってうっとり。親子揃ってすごいね、ロランジェの血。
魅惑的で心揺さぶられる、多幸感に満ちたディナー。
さらに素晴らしいことに、食後サロンで、フヌイエットが私の手を枕にしてくれる。ありがたきこと。手の上でぐぅぐぅ言ってる。かわいいなぁ、フヌイエット。明日も会えますように♪
翌日。
エビを食べに、海辺のビストロへ。おぉ、今日はモン・サン・ミシェルが見える。昨日来た時は、空が白過ぎて見えなかった。
居心地よいテラスでイカのフリッターつまんでから、バターの香りに包まれた焼きラングスティヌとソレット(ミニシタビラメ)。
エプロンで防備していただくラングスティヌは旨味たっぷり(カニ食べる時同様、無言になる)、ソレットはむっちむち。付け合わせのフリット、おいもが甘くてすごぶる美味!
”こういうの食べると、やっぱりパリで魚料理頼むの躊躇するよね・・。日本人シェフ、もしくはかな〜り信用できるお店でないと”、と、しみじみ頷き合う。
食後の甘味は、プロフィトロールといちご&ルーバーブのパルフェ。
プロフィトロール、一応昨日のお昼と同じものなのだけれど、ヴァニラアイスクリームの味と食感が昨日の方がずっといい。温度と硬さの問題なのか、そもそもアイスクリーム自体違うルセットなのか、、。ものすごく気になって仕方がない。あとで聞いてみよう。
大好きシェフに偶然遭遇。昨日も“ル・コキヤージュ”でちらっとすれ違い、”ん、彼かな?”と思いつつ、確かめられなかったのだけれど、やっぱりシェフ〜。
久しぶりに近況いろいろ聞いて、嬉しい再会♪
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年6月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。