お盆休みに入って、毎日ダラダラとした生活をしています。お昼からお酒を飲んで、眠くなると寝る。そんな気ままな生活パターンです(そのせいで、ブログ更新も不定期になってしまいました)。
そんな中、たこ焼きパーティーで熱々のたこ焼きを食べる機会がありました(写真)。私は関西人ではありませんが、たこ焼き好きです。お店でも食べられますが、自分で作るのも意外に簡単です。
たこ焼き専用の粉に出汁と卵を入れて、たこ焼き器に流し込み、みじん切りの紅しょうが、長ネギそして天カス、それに小さく切ったタコを入れて焼いていきます。
表面がカリッとしたら、クルクル回して形を整えて完成。みんなで作ると、パーティ感覚でワイワイやっているうちに、あっという間にできてしまいます。
たこ焼きには、オタフクソース、マヨネーズ、青のり、鰹節だけではなく、レモスコという瀬戸内海の調味料も使います。自分の好みの味に仕上げられるのが、他の料理にはない楽しさです。
そんなたこ焼きに合う飲み物といえば、ビールやハイボールというのが一般的ですが、不思議に合うのがシャンパンです。
ただし、ドンペリやサロンといった高級シャンパンではなく、私はドゥラモットというオーソドックスなシャンパンを合わせます。1本7,000円くらいですが、これがたこ焼きの出汁の効いた味わいによく合うのです。
調べてみると「たこシャン」というたこ焼きに合わせたスパークリングワインまで販売されているみたいです。同じ粉ものでも、焼きそばやお好み焼きにはシャンパンは合わせようと思いません。なぜかたこ焼きだけ・・・。
たこ焼きという庶民的な食べ物と、シャンパンというちょっとハイソなイメージの飲み物のミスマッチが面白いところです。
たこシャンに限らず、食べものにどんなお酒を合わせるかは、食のボーダーレス化と共に様々な組み合わせが生まれています。
例えば、マグロのお刺身にブルゴーニュの赤ワイン、ウニのお寿司にソーテルヌの甘口ワイン、四川風の辛い料理に濃厚な日本酒など、次々と面白い組み合わせに出会い、食の深さと面白さにはまっています。
和食には日本酒、肉料理には赤ワインといった、従来の固定観念にとらわれないのが、クリエイティブで楽しいところです。
ミシュランの高級店に行ったり、手に入らない高級ワインを飲むのも良いですが、食事との組み合わせでお酒の偉大な魅力を発見する方が、最近は楽しいと思うようになってきました。
人間の価値観の変化とは面白いものです。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年8月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。