京都人は高慢なのではなく「商売下手な田舎者」仮説

京都に弾丸で出かけてきました。相変わらず魅力的なお店がたくさんある素敵な街です。

今回は友人でワイン生産者でもある杉本さんご夫妻にお招きいただき、京都六角堂の近くにオープンしたばかりの「真白」さんにお邪魔しました。

また、お気に入りの発酵料理のお店と川床料理も楽しんで東京に戻りました。滞在時間はわずか27時間ほどでしたが、濃い時間を過ごすことができました。

京都人と言うと、私のような東京の人間からすると、何だかかちょっと高飛車で高慢なイメージがあります。京都以外の人を見下しているような上から目線の感覚です。

だから、観光でやってきた私のような京都以外の人を小馬鹿にしているのではないかと感じることがあります。

お邪魔した真白さんは洗練されたサービスでそんな感じはまったく感じませんでしたが、古いビジネスのやり方をいまだに続けている老舗もありました。

今回、ランチの予約しようと貴船の川床料理のお店に予約電話をすると、女将さんと思われる人につっけんどんな対応をされて電話を切られそうになり、慌ててコース料理の予約をしました。

予約の電話で東京からの客をおちょくっているのかと少し腹が立ちましたが、よくよく考えてみると、単にコミュニケーションスキルに問題がある電話対応に過ぎないのだと思い返しました。

これは地方のお店や宿泊先に電話予約する時によくあることです。

もしかしたら、京都の人も偉そうにしているのではなく、実は他の地方と同じように商売下手な田舎者なのではないかと思い始めました。

京都のお店だけではなく、例えばタクシーの運転手さんも無愛想な人や傍若無人な人が多いと思うのですが、それも偉そうにしているのではなく、あまり商売としてやる気がないだけ。

何だか合点がいきます。

京都人は東京以外の地方の人たちとは別だというのは、実はこちら側が勝手に過剰評価をしているだけの話かもしれません。

次回京都に行くときは「京都人は高慢なのではなく、商売下手な田舎者」仮説をさらに検証してみたいと思います。

Shootdiem/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年9月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。