ニューヨークタイムズ紙の報道によると、今月中にも北朝鮮の金正恩委員長がロシアのウラジミール・プーチン大統領と首脳会談を予定していることが分かりました。会談場所はロシアの極東ウラジオストクになると見られています。
北朝鮮の金正恩委員長がロシアのプーチン大統領を訪問し、ウクライナ戦争への北朝鮮製兵器の供給について協議する。
北朝鮮からロシアへの武器支援、ロシアから北朝鮮への軍事技術提供などが会談の議題として挙げられる可能性が高いそうです。
ロシアは隣国の近海でミサイル実験を繰り返す国家から武器支援を要求するほど戦況が悪化しているのでしょうか?
北朝鮮とロシアのディールが成立すれば、北朝鮮の軍事技術が高まることが予測されるため、日本にとっては脅威が増す事態となります。
しかし、ロシアは北朝鮮だけではなく、NATO加盟国でもあるトルコや「BRICS」を通じてはグローバルサウスの国々とも活発に接触を試みています。ロシアは軍事的には苦境ですが、外交的、経済的には活路を見出しています。
また、ロシア国内ではプーチン政権の支持は盤石です。ロシア政府から「外国のエージェント」として認定されている団体によると、ウクライナへの本格的な侵攻がスタートしてからプーチンの支持率は8割前後推移しています。
76%という数字が大きいと思う人のために、独立系非政府機関であるレバダ・センターに確認したところ、プーチンの支持率はこのツイートが示すよりもさらに高く、8月には80%だった。
一見すると北朝鮮への接近で焦りを示しているように見えるロシアですが、戦場以外では上手くやり過ごせているようです。ウクライナにとっては手ごわい相手です。