江戸の粋を気軽に楽しめる屋形船で暑さを忘れてみてはいかが?

出口 里佐

出口里佐です。

本日は江戸情緒あふれる屋形船で味わった、グルメのご紹介です。

訪れたのは、先週初めですが、ベルトラに予約をしたのは8月。とても人気で8月中は無理、9月の予約は取れたものの、台風が来たらどうしようとやや不安でしたが、当日はお天気に恵まれてラッキーでした。

屋形船は、船着場まで自力で行くのが普通と思っていましたが、たまたまネットで見つけたこのツアーは、東京駅丸の内南口のはとバス乗り場が集合、解散場所で、便利でした。

集合時刻は17時20分。予約時にクレジットカードで決済しているので、あとは10分前に発表されるバス停ナンバーを営業所で確認してバス停に向かい、そこでバウチャーをガイドさんに提示、指定席の番号を教えてもらって着席です。幸運なことに、私と友人は最前列で、目の前の景色も楽しむことが出来ました。

集合場所の東京駅丸の内南口、はとバス乗り場。

東京に住んでいると、はとバスは乗る機会は無く、初めての経験。バスが銀座を過ぎ、だんだんと日が暮れて来て、ライトアップされた永代橋を通り過ぎる頃、ふと見た窓の外に隅田川がキラキラと見えてくると、もう少しであそこを船で通るんだ!と期待が膨らみます。思わず、スマホでパチリ。

はとバスから見えたスカイツリー。17時30分頃。

真後ろの席からは賑やかな中国語も聞こえて来ました。

今回の屋形船の食事は、飲み物一本付きで、瓶ビールまたはペットボトルのお茶が選べました。ガイドさんがバスの中で、それぞれの人数を挙手で確認、船着場に到着すると、各自で船の入り口で飲み物をピックアップします。

門前仲町の乗船場入り口看板

また靴を脱いで乗船するので、スタッフの方が靴を入れるビニール袋を渡してくれます。ビニール袋にいれた靴は、掘りごたつ式テーブルの足元にキープ。

席は指定席でした。友人と眺めをそれぞれ楽しめる様に、時間が半分たったら、席を交換しました。

冷房が効いているので、窓は閉めていました。なので、外の景色を写真に撮ろうとすると、ガラスに映り込んで、今ひとつ。写真を撮る時だけ少し窓を開けても良いですよと、案内があったので、途中の景色は、ささっと短時間で撮りました。

隅田川を下って、お台場まで行き、少し停泊して、また戻って来るのが屋形船のルート。お台場ではデッキに登り、写真を思う存分に撮る時間があり、そこが折り返し地点です。

屋形船の指定席に着席すると、既に、お刺身、ローストビーフ、漬物など、冷たいお料理は目の前に並んでいます。飲み物をグラスに注いで、屋形船の女将さんの音頭で全員で乾杯!早速お料理を食べ始めます。

最初は冷たいお料理のお刺身とローストビーフ、枝豆、漬物

ローストビーフに添えられたジュレは、フォンドボーです、と聞こえた⁈気がします。この屋形船の女将さんの話し方が、明るくて、とても歯切れが良く、江戸っ子イメージそのものでした。淡谷のり子に似てるって、言われませんか?と帰る時に他のお客さんが聞いていました。

冷たいお料理を食べていると、揚げたての天ぷらが次々と運ばれて来ました。お刺身は長い時間出しておかないので早めに食べてくださいと案内があり、優先して食べますが、しかし揚げたての天ぷらも食べたいという誘惑…。結局、交互に食べました。

きす、穴子、エビなど、揚げたての天ぷら、最高でした。特にイカは大きいのに、柔らかで食べやすかったのは、包丁を丁寧に細かくいれているからでしょうね、と友人と話していました。野菜はズッキーニがありました。

揚げたての天ぷら。右がとても柔らかで食べやすかったイカ。

ズッキーニ

天ぷらを食べていると、船の窓越しにライトアップされた橋や、高層マンション、スカイツリーや、東京タワーも見えて来ました。

映り込みがあるけど、橋はライトアップされて綺麗。

天ぷらを食べ終わったあたりで、2つのグループに分かれて、デッキに案内されました。デッキには用意されたスリッパで上がります。お台場の真ん中なので、近くにレインボーブリッジ、反対側にきらびやかな、ホテルや商業施設が見えます。クリスマスツリーの様なかたちの、キラキラしたツリーも見えました。やっと落ち着いて、写真を撮ることが出来ました!

デッキからのレインボーブリッジ

デッキからのフジテレビ、ホテルなど。お台場の真ん中にいるのが分かります。

帰りは、はとバスのガイドさんの、晴海埠頭や晴海フラッグの説明を聞きつつ、窓からの景色を見ながら、〆のご飯とデザートの時間です。ご飯茶碗に少なめのご飯と、温かいアサリのすまし汁が運ばれてきました。この屋形船の、名物だそうです。

最初にご飯をそのまま食べて、すまし汁も飲んでみて、その後、ご飯にすまし汁をかけて、お茶漬けのようにして食べてみてください、ということでしたので、その通りに。アサリの出汁が効いて、美味しかったです。

デザートは、メロンと大きなブドウ。

この屋形船は、北斎という名前がついていて、お料理の下に敷かれていた、ランチョンマット的な紙には、北斎の絵。そのほか、船内の色々な場所に北斎の絵をアレンジしたものが展示されていて、江戸情緒を感じます。

お料理の下に敷かれていたシート

乗船人員132名までで、国内最大級だそう。掘りごたつ式なので、疲れません。トイレは4カ所で、女子トイレはベビーベッド付き。

私は、ベルトラというオプショナルツアーのサイトから予約(12,800円税込)したので、東京駅丸の内南口からはとバスで乗船場まで行きましたが、屋形船深川富士見のサイトから予約する場合(11,000円税込から)は乗船場までは直接アクセスが必要です。

最後に女将さんの音頭で、ヨーっと、三三七拍子で皆んなで、手拍子をしたのですが、その後のご挨拶のなかで、「お客さんは、どこからいらっしゃいましたか?」と皆さんに聞いていました。国内は、遠いところでは沖縄という声が、海外は中国とイスラエルから、私は、自由が丘からと近くで少し申し訳ない気持ちでした。目黒区からですと言う方々もいらしたので、はとバスでも私達のように、東京の人々も参加していたようです。

3時間ちょっとの旅ですが、近場でこんなに満足できる場所はなかなかありません。はとバスのガイドさんは、桜の時期の屋形船も絶景が楽しめますよとおっしゃっていたので、また参加してみたようと思います。

以前、屋形船に乗ったのは、会社勤めしていた頃で、上司や気を遣う部署の同僚と一緒で、苦手なカラオケがあったり、あまり楽しめなかった記憶があります。

以前は貸切だけで、気軽に参加できる乗合プランが無かった気がします。今回は、美味しいものが好きな友人と2人で参加でしたので、とてもリラックスして景色もお料理も味わうことができました。乗合プランは、1名からでも参加できるそうです。

ぜひ、気の合うかたと参加してみてください。接待の場合も、すこし目先が変わっていて、海外からの方も喜ばれるかもしれませんね。