中国の不動産最大手で経営難に陥っている「碧桂園(カントリーガーデン)」が外貨建ての債務について期日までに支払えない可能性があると発表しました。
中国の不動産最大手の「碧桂園」
外貨建ての債務について期日までに支払えない可能性があるという見通しを明らかにしました
会社は今後、債権者との協議を進めるとしていますが、協議は難航が予想され、経営の先行きへの懸念が一段と強まっていますhttps://t.co/oDz6oYF4Yy#nhk_video pic.twitter.com/fczJhpRqtN
— NHKニュース (@nhk_news) October 10, 2023
香港証券取引所で発表されたこの発表は、中国最大の不動産会社であった同社が約1870億ドルの負債を抱えて債務不履行に陥る可能性があることを事実上表明したものだそうです。
The Chinese real estate giant Country Garden effectively declared that it has defaulted on its debt, becoming one of the biggest casualties of China’s deepening property crisis. https://t.co/NY4AFudvI7
— The New York Times (@nytimes) October 11, 2023
未完成のマンションの売り上げが6ヶ月連続で減少し、9月のそれは前年比81%減となっており、キャッシュフローも先細っているそうです。
■
中国マンションデベロッパー大手のカントリーガーデンはドル建て社債の不払い(債務をすべて返済できない可能性がある)を発表しました。
中国マンションデベロッパー大手のカントリーガーデンはドル建て社債の不払いを出しました。名実ともに破綻するとのこと。 https://t.co/Ko2VKtIBTW
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) October 10, 2023
支払わなければならない借金を返せなければ今後どのような影響が出てくるのでしょうか。同社は、返済期限を過ぎた元本4億7000万香港ドル(約90億円)の債務が返済できておらず、社債・手形・銀行借入など今後12ヶ月以内に約150億ドルの負債を返済する必要があると公表しています。
世界情勢が大変な中、🇨🇳カントリーガーデンが今月支払わなければならない借金を返せないかもと発表。
そろそろ自転車操業も臨界点に近いかもしれません。9月の分の1500万ドルを10月17日までに支払わなければ、オフショア債務全額が債務不履行とみなされる可能性があると報道されています。… pic.twitter.com/lR4owGq7rx
— mei (@2022meimei3) October 10, 2023
中国経済の「日本化」が進むのか懸念されています。
中国の状況は日本のバブル崩壊時とよく似ています。現状は住専が問題となった1995年ぐらいの状況でしょうか。日本はこの時思い切って不良債権を処理することをためらったため、その後問題は深刻化しました。はたして中国は?
中国の碧桂園、債務不履行の恐れ 2023年10月10日 https://t.co/usgYo3R0Ee— 古川元久 (Moto Furukawa) (@Fullgen) October 10, 2023
これだけ潰れると社会不安になりそうですが、そこはさすがの中国です。
中駿集団デフォルト これで、中国不動産デベロッパー上位50社のうち、35社がデフォルトしたことになります。既に危険水準にあるのは、遅れて払ったカントリーガーデンなど最低5社です。最後まで生き残れるのはどこか?
— 渡邉哲也 (@daitojimari) October 5, 2023
中国不動産資本の不振の影響は海外にも広がっています。
【アジア見聞録】中国資本が作った「ゴーストタウン」 マレーシア「70万人都市計画」に漂う暗雲https://t.co/KWmZ1tcKjx
碧桂園の経営難が報じられ、住民には開発の先行きを危ぶむ声が拡大中だ。中国不動産業の苦境は海外に影響を広げている。
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 8, 2023
飽きてきた頃合というのがいちばん危ないのかもしれません。
アメリカがインフレを抑制するのに奮闘する一方で、中国では真逆の問題が起きています。