社会保険料の「事業主負担」って誰の負担でもないの?

現役世代の負担する社会保険料がようやく話題になってきていますが、その中でも「事業主負担」のわかりにくさが議論を複雑にしています(ほんとうは複雑でもわかりにくくもないのですが・・)。

サラリーマンは給料の30%も天引きされているのですが、(中略)本人負担と同じ額の事業主負担があります。これを「会社が半分負担してくれる」と思っている人が多いのですが、これは会社の経理では「人件費」なので、本来はみなさんのもらう給料から出ています。

しかし、社会保険料の高さに実感がないサラリーマンの人が、まだまだ多いようです。

社会保険料の給料からの天引きは、給与明細に事業主負担も表示すべきという意見が多くなってきています。

しかし、そもそもサラリーマンは源泉徴収を止めて全員が確定申告すればいいのではないでしょうか。いろんな意味で目が覚めるかもしれません。

源泉徴収は必然でも何でもありません。たんに戦時体制下での必要性から生まれました。戦後も継続され、日本の現代的な社会保険制度の基盤となりました。

そして社会保険料の事業主負担分は労働者に転嫁されつづけています。

いつものことですが、問題が認識されないまま問題は深刻化していきます

私たちは朝三暮四のおさるさんを決して笑えません