国民健康保険がまた値上げ:セーフティーネットじゃなくなる日は近い?

厚生労働省は、自営業者などが加入する国民健康保険の年間の保険料の上限を来年度から2万円引き上げ89万円にする方針を発表しました。高齢化が進み医療費の増加が続いているということが理由らしいです。

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またまた国保の保険料が値上げされます。

医療費の歳出削減をする気がない政治家ばかりなので誰がやっても同じ気もしますが、もはやなんでもかんでも「増税メガネ」のせいにされてしまいます。

国保の加入者は、一般的には社保に入れない人たちですが、その負担はとても大きいものになっています。

年収300万円で、年間保険料は211,395円となり月額保険料は17,616円となるそうです。(自治体により差があります。また非正規で300万円稼げるのかという批判は置いておきます)

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一方、サラリーマンが入る健康保険組合の健康保険料は「標準報酬月額×保険料率÷2」で算出ができます。年収300万円台で、標準報酬月額が26万円とすると、40歳未満の介護保険未加入の人ならば、標準報酬月額(26万円)×保険料率9.81%÷2で計算します。(標準報酬月額や保険料率は組合や地域によって変わってきます。2で割るのは会社負担分です。)

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月額を計算すると26万円×0.0981÷2=12,700円程度となります。

40歳以上の人にはこれに介護保険が、公務員でない給与所得者の人には雇用保険が上乗せされます。

一般的に収入が不安定な国保加入者には大きな負担となっていることがわかります。

一方、引き上げの対象者は1.35%で、単身世帯で言うと年収1160万円以上の人だけが対象なので落ち着こうという声も。上限額があることは高所得の人に有利になるという批判も高まっていますので、その面では改善と言えます。

ただし現時点までの保険料の値上げは凄まじかったようですし、これからも続きそうです。稼ぐ人には痛手となりました。

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このままでは健康保険という制度自体が崩壊してしまうことが懸念されます。

いますべきことは分かりきっているのですが・・・。

国保は強制加入なのでふつうの人は逃げようがありませんが、正直者がバカを見ることのない制度にしてほしいものです。