フランス老舗ナイフメーカー『オピネル』の新コレクション

加納 雪乃

1890年、フランス東部の山岳地帯サヴォワ地方で生まれたポケットナイフの名門「オピネル」。シンプルで機能性優れたナイフは、日本でも、キャンプやバーベキューなどアウトドアライフの愛好家に人気だ。

フランスの田舎、特に山岳地帯に住む男性は、折りたたみナイフをポケットに忍ばせて生活することが多い。森や野原できのこやハーブを見つけては、さっとナイフを取り出し採集。食事の際も、自宅はもちろんレストランでも、肌身離さず持ち歩くマイナイフを利用する人もいる。

切れ味鋭い「オピネル」ナイフがあれば、野山散策がより楽しい。

「オピネル」は、ポケットナイフが日常の一部である山岳地帯で生まれ、ナイフ愛好家から高い支持を得るフランスを代表するナイフメーカー。1911年には北イタリアで開催された山岳国際博覧会で金メダルを取るなど、早くから高い名声を獲得。その優れたデザインと機能の融合は、ロンドンの「ヴィクトリア&アルバート美術館」に、”世界の最もすぐれたデザインオブジェ100”として選ばれて、ロレックスの時計やポルシェ911などと一緒に選ばれている。

アウトドアにおける便利ツールとしてだけでなく、料理用、特に肉用ナイフとしても有能。料理人にもファンが多く、ミシュランガイド3つ星シェフたちも自身のレストランやイベントで、「オピネル」のナイフを利用している。

各種用途に合わせた通常シリーズの他に、「オピネル」は、2017年から隔年ごとに、リミテッド・エディションもリリースしていて、こちらはコレクターたちに大人気のアイテムだ。この冬は、”自然”をテーマに、3人の若手アーティストを起用し、コンパクトさが人気のアイコンモデル”No8”の特別デザインが誕生。野生、香り、きのこ、花といった自然モチーフをポップに描いた3つの折りたたみナイフは、それぞれ9000本の限定販売。

自然をテーマにした新作リミテッド・エディション。
左から、Rommy Gonzalez、Mioshe、Perrine honoré によるデザイン。

ちなみに、”No8”は、創業年に誕生した、刃渡8.5cm折りたたみナイフ。その機能性は高く、食事用にはもちろん、サラミなどのカット、木材彫り、庭仕事、DIYなど様々なシーンで使い勝手がよい、100年以上愛されている「オピネル」を代表するモデルだ。

独自の技術で、開いた時も折りたたみ時も優れた安全性を保つ。

9月、新たなリミテッド・エディションのラウンチが、フランス西部ノルマンディ地方の自然豊かな山林で行われた。招待されたメディア記者たちは、誕生したばかりの”自然”モチーフナイフを持ち、パリのミシュラン星付きシェフたち御用達のハーブ・食用花採集家ピエール=エドゥワール・ロビンに率いられ、山林散策へ。

河岸や丘、森を歩きながら、自然が生み出す希少なハーブや花を、ロビンと共に見つけてはナイフでカットし、香りを嗅いだり味わったり。切れ味鋭い「オピネル」ナイフの使い勝手を実際に体感しながら採取し、自然が与えてくれる豊かな香りや味を満喫した。

自然の大切さと魅力を手に感じる、「オピネル」の新たなリミテッド・エディション。キャンプやキノコ狩りに、ポケットに忍ばせたい。

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