ノルドストリーム爆破の真犯人が判明?:ウクライナ軍は暴走しているのか

アゴラ編集部

昨年、欧州とロシアをつなげる海底パイプライン「ノルドストリーム」が爆破され、様々な説が流れています。米ワシントン・ポスト紙の報道によると事件の首謀者はウクライナ軍の高官である可能性が高いと指摘されています。

調整役としてノルドストリーム爆破を計画した人物はロマン・チェルビンスキー大佐という人物で、偽造パスポートの発行などを通じて実行犯となった6人の潜水士を後方支援していたようです。

ノルドストリーム1の経路 Wikipediaより

ワシントン・ポスト紙はチェルビンスキー氏がウクライナ軍上層部から指示を受けていたと報じています。

ウクライナ軍が関わったノルドストリーム爆破はゼレンスキー大統領には知らされておらず、ウクライナ政府と軍の間で対立が生じていることが理由として挙げられています。

ゼレンスキー大統領が本当にウクライナ軍による秘密工作を知らなかったとすれば、それはウクライナ政府が軍部を掌握できていなことを示します。

ウクライナ軍は昭和日本の関東軍のようになってしまうのでしょうか?

ウクライナ軍が指揮命令系統を無視していたとすれば、軍トップのザレジニー司令官は解任に値します。

戦前の日本は政党指導者や軍指導部が出先の関東軍を制御できなかったことで、戦略も欠いた状態で中国大陸で戦闘を拡大させ、敗戦の原因を作ってしまいました。仮にウクライナ軍が暴走し始めているとすれば、今がそれを止める最後のチャンスではないのでしょうか?