ウイスキーの価格が高騰しています。特にプレミアムウイスキーと呼ばれる熟成に時間をかけた高級ウイスキーが激しく価格上昇しています。
そんな中、サントリーは2024年4月1日の出荷分から「響 30年」の希望小売価格を16万円から36万円に値上げすると発表しました。さらに「山崎 25年」「白州 25年」も同じく16万円から36万円になります。それ以外の同社製品のウイスキーも、ほとんどが値上げの対象となるようです。
しかし、これらのプレミアムウイスキーは、既に希望小売価格を大幅に上回る市場価格で取引されています。定価で買おうとしても、現在も品薄で購入することはほぼ不可能です。
超高級ウイスキーマーケットはさらに過熱しています。
今は閉鎖されてしまった軽井沢蒸留所で作られたウイスキー「軽井沢1960年」は、今月サザビーズが開催したロンドンのオークションで競売にかけられ、30万ポンド(約5600万円)で落札されました。
60年熟成させた「ザ・マッカラン1926」に至っては、219万ポンド(約4億円)という落札価格です。
このような落札結果によって、高級ウイスキー全体の価格も上方に引っ張られていきます。
ウイスキーが投資の対象となることで、普通に飲むことがこれからますます難しくなっていくのです。
ウイスキーのワインと異なるメリットは、常温で長期保管することが可能なことです。
私は数年前から高級ウイスキーを買い集め、数百本を自宅に保管しています(写真)。
残りの人生で飲み切れないほどの量で、飲むために買う必要はもうなくなりました。こうなれば、これから価格が上がろうが下がろうが関係ありません。
ウイスキー好きの方は、私のようにこれから自分が飲むウイスキーを今のうちに確保しておくことをお勧めします。
特に、長期熟成させた人気の高級ウイスキーや好きな方は、急いで手に入れておくべきでしょう。
生産能力に限界のある高級ウイスキーの価格は、これからも需給関係からの上昇が続くと個人的には予想しています。
人気の商品であれば、飲みきれなくなったら、高値で売却することも可能です。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年11月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。