東京都は、高校の授業料の実質的な無償化を目指しており、年収910万円の所得制限を来年度から撤廃する方向で調整しているとのことです。
東京都 高校授業料実質無償化へ 来年度から所得制限撤廃で調整https://t.co/yXt6dRuCXt #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) December 4, 2023
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年収910万円未満の家庭は、都立高校は無償化され私立高校は都の支援に上乗せして授業料を助成していましたが、来年度から所得制限も撤廃されます。
都内の高校の授業料について
・現在、年収910万円未満の世帯年収を目安に、
・都立高校は無償化されている
・私立高校は都の支援に上乗せして授業料を助成
・都は実質的な無償化を目指し、所得制限を撤廃
・来年度から具体的な制度を検討し教育費の負担軽減 pic.twitter.com/O4RaWrERuf— こてつ先生|ニュース解説 (@kotetsu_sense) December 4, 2023
維新議員は当然のことながら絶賛。
大阪から始まった所得制限のない教育(高校授業料)無償化の波が東京へ。これぞ善政競争。子育て支援・少子化対策を本気でやるなら、政府も国レベルでの教育無償化を決断すべきです。
>東京都 高校授業料の実質無償化で所得制限を来年度から撤廃へhttps://t.co/lBulCGhoc5
— おときた駿(日本維新の会 政調会長・衆議院東京1区支部長) (@otokita) December 4, 2023
東京都の決定をほめたたえる意見が多いです。
これは率直にすごい。
東京都 高校授業料実質無償化へ 来年度から所得制限撤廃で調整 | NHK | 教育 https://t.co/j7Is3jFRk8
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) December 4, 2023
しかし、これは「無償化」ではなく「税金化」ではないかという指摘も見られます。
無償化っていうより税金化です。 https://t.co/9clyLpm4uB
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) December 5, 2023
長期的に見ても不平等が残るのではという指摘も。将来世代に禍根を残す恐れがありますが、各家庭にそんなことを考えている余裕はないのかもしれません。
「学校無償化」ではなく「税金で学費全額負担」と正しく言ってほしい。サービスが無料になるのではなく、納税者が負担することを明示すべき。
老人医療無料化が50年後の今までたたっていることをみると、これも将来世代に大きな禍根を残すおそれが強い。 https://t.co/o1wSnRWbQy— 池田信夫 (@ikedanob) December 4, 2023
子育て支援に名を借りたバラマキはすでに歯止めが利かなくなっているようです。
“子育て世帯の居住環境改善を支援することで少子化対策につなげる狙いがある”
んなアホな。
少子化対策とは、給料を上げ、税負担を下げ、社会保険料負担を下げ、給付・控除・無償化などの公的支援を拡充する事です。
転落防止や対面キッチン「子育て」リフォーム減税検討https://t.co/ZzQ7HJc34c
— 伊藤たかえ(国民民主党 参議院議員) (@itotakae0630) December 4, 2023
そのうち家賃も「無償化」されるかもしれません。
全国規模でやらないと、無償化された東京に子供がいる家族が流入して、ただでさえ不足している東京の家族向けマンションがさらに値上がりして、結局、無償化される東京の家庭も負担が増えるというやつです。 https://t.co/6fMojhELts https://t.co/rClM8yfgCg
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) January 13, 2023
「基礎サービスの無償化」は望ましいかもしれませんが、「誰がなにを無償化するのか」を決めるのはとても難しいことです。
10/18日経「経済教室」井出英策慶大教授「基礎サービスの無償化を」教育、医療、介護、障害者福祉など「人間の生存・生活の基盤となるベーシックサービス」を無償かせよという挑発的な提案。充実した失業保険・生活扶助、恒久的な住宅手当などの「品位ある最低保障」も。財源は消費税+6%の引き上げ。
— 橘 玲 (@ak_tch) October 18, 2023
子育て支援に名を借りたバラマキが進んでいないかチェックアンドバランスが求められています。
日本にいる人は気が付かないが、日本はこの東京都の私立高無償化政策のように、欧州北部ですらドン引きな超共産主義的な政策をやっていることが多い。子育て支援もダメな保育機関にも金を出すというやり方でものすごく共産主義的なのである。気がついていない日本人があまりにも多い。
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) December 17, 2022
数十年後の日本人から今回の「無償化」はどのように見えるのでしょうか。