出口里佐です。
先週半ば、京都南座の、市川團十郎、新之助の襲名披露公演を観て来ました。午前の部では、ぼたんちゃんも出演していました。2年ぶりくらいでしたので、新之助君とぼたんちゃんの成長に驚きました。
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幕間の様子。緞帳の絵が演目と團十郎、新之助君をモチーフにしていて楽しいです!
そして、ここ8年近く、京都に来たら必ず食事のために伺うのは、岩崎道一さんの、祇園いわさ起。今回はディナーです。八坂神社に近い、細い道を入って行くと、そこは祇園の落ち着いた風情のある界隈です。
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杉のぼんぼりが掛かっている、玄関から入ります。
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祇園いわさ起の入口。
女将さん、岩崎さん、アシスタントの若い方の3人で切り盛りされている、カウンター中心の予約必須の小さなお店です。
先ずはウェルカムシャンパーニュが一杯サービスされます。
八寸は、お料理のまわりに、紅葉や、赤い実のついた枝がありました。京都の晩秋を感じさせます。 鯖寿司、畳イワシなど、ここでなくては食べられないものが並んでいました。
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八寸。紅葉、赤い実のついた枝を見てるだけで、京都
続いて、湯気が立っている、たらば蟹のすり身のお椀。豪華です。真ん中に銀杏の葉のかたちにくり抜いた黄色い柚子の皮が可愛いです!
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たらば蟹のお椀。黄色い柚子はイチョウの葉のかたち!
お造りは、ヒラメ、紋甲イカが、淡路産、本鮪は塩釜産。土佐醤油、レモン塩、胡麻油と塩と共に。イカは胡麻油がおすすめだそうです。
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お造りは、淡路のヒラメ、紋甲イカ、塩釜の本マグロ。
胡麻油と塩、自家製レモン塩、土佐醤油のいずれかでお好みでいただきます。
五島列島のカマスの塩焼き、カボスの大根おろし添え。大分の原木椎茸を炙ったもの、銀杏、さつまいものレモン煮。
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繊細に包丁が入ったカマスの塩焼きには、カボスの大根おろし、さっと炙った大分の原木椎茸、焼き銀杏、さつまいものレモン煮と。
えのきだけの茶色いのは、山茶茸というそうです。これとルッコラのお浸し。琵琶湖のもろこの南蛮漬け。モロコの成長したのは、本モロコというそうです。漁獲量が少ないので、高値で取引される高級魚で、京都の料亭で食べられるとか。小さいけど、味があるお魚です。
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右上は、山茶茸とルッコラお浸し。左は希少な琵琶湖のモロコ南蛮漬け。
お次は、長崎県産クエ、京野菜の聖護院かぶら、壬生菜の炊き合わせに柚子を鮮やかに散らしたもの。炊き合わせは、クエとかぶらに別々に火をいれてから、それらのそれぞれの出汁を一緒にして、ひとつの器に盛り付けるそうです。クエも高級魚。岩崎さんのお店ではなかなか食べられない貴重なお魚をいただけて、嬉しいです。
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長崎県産クエ、京野菜聖護院かぶら、壬生菜の炊き合わせ。柚子が鮮やかです。別々に炊いて、後で器に一緒に盛り付けるそう。手間がかかってますね!
ご飯は、土鍋で炊いた鮭とイクラご飯。美味しそうで、心躍りました。軽く二膳いただいて、残りはおにぎり2つにしてもらいました。帰りの新幹線で食べるか、明日の朝ご飯にするか、悩みどころでしたが、帰宅後すぐに夫と分け合っていただきました。本当は一人で全部食べたかったです。夜中に欲張ると太るというバチが当たりますので、それは我慢しました。
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土鍋ごはんは、鮭とイクラに香ばしい白胡麻。
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こちらを二膳いただいて、残りはおにぎりにしていただきました。
デザートは、写真奥から特製酒粕プリン、右手の果物がル レクチエ、愛媛産紅マドンナ、青森県産こみつ、左手前は栗のアイスクリーム、その奥にクレムドカシスで炊いた栗の渋皮煮。ル レクチエは初めていただきましたが、トロリとしてるんですね。紅マドンナは甘くて、みかんというよりはオレンジですね。
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デザートは、奥に酒粕プリン、右手ルクチエ、愛媛紅マドンナ、青森こみつ。
左手前が栗のアイスクリーム、奥にクレムドカシスで煮た栗の渋皮煮。
全てのお料理が美味しくて、また今度は、いつ行こうかなとカレンダーを観ています。季節を感じられるお料理で、毎月変化があります。
敷居が高いと思われがちな祇園の本格的な京料理でありながら、値段は比較的リーズナブル。シャンパーニュに合うお料理を研究されているので、フランス料理が好きな方も、ぜひ訪れてみてください。
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