森田洋之氏「医療崩壊のすすめ」から考える日本医療界の現実

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医師の森田さんの「医療崩壊のすすめ」を編集したから是非見てほしい。

先日炎上したが夕張市の医療崩壊は日本の医療界の大きな社会実験になったと思う。夕張市が医療崩壊して起きた事から今の医療費増や開業医が増えていく現状、学ぶべき事は沢山ある。政治家の人にも見てメスを入れてほしい。

(編集した動画は以下ポストで確認ください)

https://twitter.com/i/status/1733519869503738357
  • 夕張市は高齢化率が日本一(45.6%で日本全体が25%だから倍)
  • 普通に考えたら医療は充実してくれないといけない。
  • 病床数が171床から19床になり医者も多く去りました。CT・MRIは1台もありません。
  • 救急病院もなくなったから、救急車が病院に到着するまでに38.7分が67.2分掛かるようになった(ほぼ2倍)
  • 風邪とか発熱くらいなら診療所で診ますが、心筋梗塞とか交通事故で大怪我した時は札幌の病院までドクターヘリで行ってもらいます。
  • じゃあこの状況で夕張市民、生活出来ると思いますか?

ここからが驚くべきファクト(事実)

  • 夕張市民は凄く元気でした。
  • 僕は総合病院時代に感じていた事、胃瘻の方がいっぱいいる世界、夕張ではそうゆう高齢者、生き生きとしていない高齢者は1人もいませんでした。これは僕の印象です。
  • ですが、印象ではなく数字にも出ました。
  • 救急車の出動回数下がっちゃった。全国的にはこの10年で1.5倍。高齢化率が高まれば高まるほど救急車の出動回数がどんどん増える。
  • でも高齢化率が日本一の夕張市は全国のほぼ半分。どういう事か? 高齢者が救急車を呼ばない。何でか? 命の終わりを受け入れている。
  • 最後まで自分の家で生活したいと思っている。だから呼ぶのは訪問看護師、在宅医で良くなるよって事なら家で点滴したり坐薬使ったりして治療します。
  • でも、そうでない時は残念ながらお看取りします。そういう世界です。だから救急車が減る。
  • しかも医療費まで減っちゃた。
  • 救急車が減るとか高齢者の医療費が減るとか全国にもほとんどないと思います。でも夕張市はできた。
  • しかも死亡率まで減っちゃた。日本人の死因の一位が癌、二位が心疾患、三位が肺炎、全部下がっちゃた。
  • 何がポイントか? 予防の意識ですね。市民が予防の方に意識を変える。「病院があるから安心」ではなくしっかりと自分でやれる事はやる。
  • 日本人の病気の大部分は生活習慣病から起きていると言われています。だったら生活習慣を変えればいいじゃないですか。みんなわかっているけど、できない。
  • 夕張市民が危機感があったからできた。

補足すると先日炎上した時に言われた「緊急患者は引っ越した」。確かに緊急患者は引っ越した。しかしその場合「住所地特例」、つまり引っ越しただけで住民票などは夕張市なので、医療費の請求やカウントは全て夕張市です。

動画内でデータは以下になります。

医療崩壊後の死亡率。減っている。

ガン・心疾患・肺炎が病院閉鎖後に減っている。

医療崩壊後の北海道と夕張市の医療費の比較グラフ。夕張は減って北海道は増えている。

医療崩壊後の北海道と夕張市の医療費の比較グラフ。
夕張は減って北海道は増えている。

(編集部より)この記事は髙橋羚@現代社会の闇を暴く人「覆面ライター(@Parsonalsecret)のポストからの転載させていただきました。