コロナワクチン救済制度の現在の認定状況

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疾病・障害認定審査会において精力的に審査が行われています。2023年12月8日の時点で、受理件数:9,613件、認定件数:5,499件、否認件数:881件、保留件数:77件、未審査件数:3,156件です。未審査事例がまだ33%もあり、更なる迅速な審査が望まれます。

2023年12月8日までに公表されたデータを集計してまとめました。VBAを用いて自動集計し、表およびグラフもVBAを用いて作成しました。なお、集計して認定状況の概要を公表するのは、本来は厚労省の仕事です。厚労省による概要の公開が望まれます。

まず、医療費・医療手当の認定事例です。

総件数の平均年齢は48.6歳、性比は68でした。性比とは、男性の件数を女性の件数で割り100を掛けた数値です。心筋炎・心膜炎の性比は680と高く目立ちます。これは男性の認定数が女性のそれの6.8倍であることを意味します。心筋炎の平均年齢は28.5歳と際だって低い数値でした。アナフィラキシーの性比は20でした。これは女性の認定数が男性のそれの5倍であることを意味します。

アナフィラキシーの性比が特に低い理由は、ワクチンに含まれているポリエチレングリコール(PEG)という物質が化粧品にも使われているため、PGEに対して既に感作が成立している女性の割合が男性より高いためと考えられます。

次に、死亡一時金・葬祭料の認定事例です。

総件数の平均年齢は69.8歳、性比は158(男性が多い)でした。医療費請求の性比が68(女性が多い)でしたので性比に関しては逆の結果となっています。特に、心筋梗塞、脳出血、不整脈、間質性肺炎では性比の高値が認められました。突然死・心肺停止・心臓死が102件と群を抜いて多く認定されました。心臓疾患および突然死がトップ3を占めました。

次に、割合は低いが重要な副反応の医療費認定事例です。

男性が多い副反応と女性の多い副反応に分かれます。1型糖尿病は自己免疫疾患であり、生活習慣病である2型糖尿病とは性質の異なる疾患です。難聴が30件、網膜疾患が26件認定されていることも注目するべき事実です。

次に、頻度が高い症状の医療費認定事例です。

すべての副反応において女性の割合が多いという結果でした。

最後に障害年金の認定事例です。現在、22件が認定されています。平均年齢は61.9歳、性比は57でした。

その内訳は、急性散在性脳脊髄炎3件、ギラン・バレー症候群2件、他の脊髄炎・神経炎4件、脳梗塞・脳塞栓症5件、上肢トラブル(筋力低下、しびれなど)6件、その他2件でした。

年齢分布をグラフで見てみます。

70代にピークがあります。急性散在性脳脊髄炎およびギラン・バレー症候群では60歳未満の発症も多く、日常生活に支障をきたしている場合には更なる救済認定が望まれます。

医療費・医療手当認定のグラフです。

40代~50代にピークがありました。10代以外では女性の割合が高い結果となりました。

死亡一時金・葬祭料認定のグラフです。

70代にピークがありました。70歳未満は男性の割合が高く、50歳未満でその傾向が際だっています。

突然死、心筋炎、不整脈で集計してグラフを作成してみました。

50歳未満は全員男性でした。心筋炎による突然死、心筋炎による不整脈が疑われます。