立憲民主党の菅直人元首相が次期衆議院選の不出馬を表明したことで後継候補として指名された松下玲子・武蔵野市前市長。その松下前市長の国政進出のための辞職に伴って行われた東京都武蔵野市長選の結果が話題となっています。
無所属新人の元市議小美濃安弘氏(自民、公明推薦)が、松下前市長の後継候補である元市議笹岡裕子氏(立憲民主、共産、れいわ、社民支持)を破って初当選を果たしました。玉突きの禅譲はうまくいきませんでした。自民系の市長は18年ぶりとのことです。
勝利した小美濃氏のコメントは以下のとおり。
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松下玲子前市長は、外国籍の住民にも日本国籍住民と同じ投票権を付与する条例を市議会に提案することを発表していました。このときは市議会で否決されています。このため、今回の選挙は地方自治体の選挙ながらたいへん注目されていました。
参照:武蔵野市の松下市長が外国籍の住民にも投票権を付与する条例を提案し大騒ぎに アゴラ
武蔵野市の松下市長が外国籍の住民にも投票権を付与する条例を提案し大騒ぎに
東京・武蔵野市の松下玲子市長は、外国籍の住民にも日本国籍住民と同じ投票権を付与する条例を市議会に提案することを発表しました。
武蔵野市民に限らず、この発表は驚きをもって迎えられました。元武蔵野市議会議員もこの提案に警鐘を鳴らします...
3ヵ月住むだけで投票権を得られるというポイントがとくに批判されていました。
https://twitter.com/fujiwaraason2/status/1459344969886355456
これらの政策を巡って近年の武蔵野市は剣呑な雰囲気だったようです。
参考:外国人住民投票権のツイートをした金井米穀店が活動家から迷惑デモ行為を受ける アゴラ
外国人住民投票権のツイートをした金井米穀店が活動家から迷惑デモ行為を受ける
東京の吉祥寺にある金井米穀店が「侵略的外来種というと武蔵野市の外国人投票権」とツイートしました。このツイートは昨年、東京の武蔵野市で松下玲子市長が「外国人投票権付与条例案」に取り組んだものの、議会で否決されたということに由来しています。
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前回はリベラル系候補者がダブルスコアで勝利していたということなので、この結果はどのように受け止められるのでしょうか。
https://twitter.com/OhnoAtsuko/status/1738945412814578097
この大番狂せで、武蔵の市政に変化が起こるのでしょうか?
自民党全体にとって「反転攻勢」の起点になるのかは微妙なところです。
自民党にとっては敵失の面が大きかったので安心できる材料ではないのかもしれません。