ジェシカ・プレアルパトのおやつ時間@サン・レジ & アンリ・ジャック(パリ8区)

ジェシカ・プレアルパトのお菓子でおやつ@「サン・レジ」

ジェシカは、アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ(ADPA)のシェフパティシエールとして活躍していた、腕利きパティシエール。4年くらい前に産休に入り、そのままコヴィッドになりADPA自体なくなり、ジェシカのデセールがずっと恋しかった。

ブティック出すという話を聞いていたのだけれどなくなったようで、今は、某有名メゾンのトレトゥールのコンサルと、この瀟洒な隠れ家的ホテル「サン・レジ」の創業100年記念のアフタヌーンティーを手がけている。

パティオ風なシックなレストラン。ローラン・ペリエのロゼで乾杯し、ジェシカの美味との再会にワクワクワクワク。

まずテーブルにやってきたのは、シュー、ビスキュイセット、そして葡萄。

ふんわりシューはシリアルでアクセント(デュカス哲学)、中のクリームがとろけるおいしさ。ビスキュイセットは、野バラコンフィチュール入りアルファフォーレス(生地のほろりとした食感がたまらない)、栗蜂蜜のサブレ、焼きたてのふわんふわんゴーフル&菩提寺蜂蜜・生クリーム・プルーンマーマレード。お粉のおいしさ満喫。

お口直し的な葡萄が、シンプルにおいしい。”こんな葡萄、パリで買えないね!”とお友達と話しているところにジェシカ登場。ADPA時代から付き合っている生産者からいれているそう。でしょうねぇ。クープにもりつけるのも、デュカスっぽくて素敵♪

そして、いちじくと緑カルダモンのタルトが登場。アーモンドと蜂蜜の甘みでお砂糖ほとんど使ってなくて、これまたデュカス的。来週から、柿タルトになるそう(柿は、ジェシカの実家のお庭のもの)。

続いて、アシエット・デセール。フランボワーズにクレソンとウイキョウをアクセントに、香り高くひんやり食感が心地よい。お友達のワンピースと色が同じ、どちらもかわいいね♪

そして最後は、焼きたてガトーショコラ&ケルバスタード農園ミルク(こちらもADPA御用達乳製品)のアイスクリーム。まずは、香り高く温かなニコラ・ベルジェのサオトメショコラのガトーを一口、おいしすぎて悶絶。もう一口、そこに続けてミルクアイスクリームも一口。ショーフロワの完璧なおいしさに口の中が大興奮~。

ジェシカ、すごいよ、ブラヴァー!そういえば、ADPAでしか彼女のお菓子食べたことなかったから、お腹空いている状態で色々食べるの初めて。楽しみ方がまた違って、新たなジェシカの魅力を発見できた。

お子ちゃまの写真見せてもらったり近況聞いたり、ADPAで一緒に大活躍していたロマン(パリ郊外で活躍中)やエマニュエル(モナコで活躍中)の話で盛り上がり、久々にジェシカ満喫♪

このおやつメニューはしばらく続き、来月からジェシカのブランチも提供されるそう。

「サン・レジ」でのおやつ時間の前、すぐご近所にある香水の名門「アンリ・ジャック」にプチ訪問。

よい香りに包まれるお庭を見るだけでも価値がある。

珠玉の香りたちの中で、私が惚れているのは、”ローズ・スノウ”。その名の通り、雪色に結晶する、優しいバラをベースにヴェルヴェーヌとアイリスが溶け合う、まるで夏の朝のローズガーデンにいるようなイメージで、心地よく癒される。初めてここを訪ねたお友達も、同じ香りにうっとり。趣味合うね♪

この素敵な香りのカンテサンスを毎日肌につけられるよう、お小遣い貯めているところ。

バラ系の香水をいろいろ嗅がせてもらい、地下に飾られた美術館さながらのアートピースを愛でながら(ここに一日中いたい〜)、夏の素敵だったガーデンパーティーでのアラン・デュカスのアイスクリームや、ご近所にできたルイ・フーケのショコラなど(アートデザイナーが同じ人)、おいしい話題にスイッチして盛り上がる。アイスクリームもショコラも、香り大切だよね、うん。

いつか手に入れたいHenry JacquesのRose Snow

地下はさながら美術館。

地下の隠れ家。
オランジュリー美術館のモネの部屋をイメージした、オーヴァルルーム。
壁一面に、自然のグラフィックアート。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年10月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。