横浜の夜を彩るアムステルダム発の絶品グルメ:SMAAK(スマーク)

出口 里佐

出口里佐です。

本日は、横浜馬車道駅から徒歩5分ほどの、みなとみらい地区の眺めが素晴らしい、46階に位置するレストラン、SMAAK(スマーク)をご紹介します。

スマークはオランダ、アムステルダムに本店がある、ミシュラン三つ星を獲得している、ヤコブ・ヤン・ボエルマシェフのレストランの日本のお店です。

場所は、馬車道駅の2a出口からすぐ、高級サービスアパートメントホテルのオークウッドがあるビルと同じです。エレベーターを46階で降りたら、右手に進み、突き当たりで、再度右に曲がって、進んで行くと、右手にスマークのナチュラルな感じの看板が見えます。

馬車道駅2a出口からが最速。

Googleマップだと、なぜか馬車道駅の1cと表示されて、その通りに行くと、横浜市役所の建物の一階ロビーを通り抜けて、横断歩道を信号待ちして渡ったりと、かなり遠回りでした。ご注意くださいね。一年前に来たのに、また同じ間違いをしてしまった私です。

2a出口からのエスカレーターを登り切ると、オークウッドの矢印を目印に進みます。

前回も今回も、ディナーを予約して行きました。46階のエレベーターを降りたときから、お店に着くまでの間でも、横浜みなとみらいの、ランドマークタワー、その前のライトアップした大きな船、ライトアップの色が変化する観覧車など、きらびやかな夜景がビルの大きなガラス窓から、一望できます。若いカップルが何組も、眺めだけの目的で、そこにいました。ここは、きっとお金をかけないで、寒くなくて、眺めが楽しめる穴場なのでしょう。

飲み物のグラスの向こうに、素晴らしい夜景が広がります。

今回予約したのは、デン・ハーグというディナーのコース(16,500円税込)。スマークのコースには、ロッテルダム、アムステルダムなど、オランダの都市の名前がついていて、デン ハーグも都市の名前です。

飲み物は、私はノンアルコール、ホワイトティーのスパークリング、夫はいつもの様にビールです。お水は、富士の軟水のミネラルウォーター。

アミューズは、3種類。

アミューズのアボカドのタルトレット、トムカーガイクリーム。

アボカドのタルトレット、トムカーガイクリーム。上の緑色の丸いのがアボカドで、その下にタイ料理の白いココナッツミルクをベースにしたトムカーガイクリーム。エスニック感はそれほど主張はしてなくて、程よいバランスです。

ペコリーノクッキー、チーズムース、黒オリーブパウダー、トマトジュレ

ペコリーノクッキーの上にチーズムースとトマトのジュレ。黒いオリーブパウダーが赤いトマトに映えます。

ミキュイのサーモンロール、イクラ、ポテトサラダ、海ぶどう、貝のジュ

低温調理でミキュイしたサーモンロールに青海苔、イクラ、小さな角切りのポテトサラダが潜んでいて、貝のジュのエスプーマ。繊細な味わいで、サーモンやポテトのカットが美しかったです。

青森県産ヒラマサのタルタル、バターミルクヴィネグレット、赤玉ねぎのグラニテ、ズッキーニ、コリアンダー

青森県産ヒラマサのタルタルの上には黄色と緑のズッキーニ、コリアンダー、ほんのりピンクの赤玉ねぎのジュースのグラニテ、周りにバターミルクヴィネグレットソースと緑のハーブオイル。ソースは全部混ぜて召し上がって下さいと言うことでした。身が締まった冬の魚、ヒラマサのタルタルを、ひんやりしたピンクのグラニテと酸味のあるソースに絡めて、オランダ近くの寒い海を思い浮かべながら、いただきました。

ジャン・フランソワのパンと、バター。

パンはジャン・フランソワという、同じビルにあるパン屋さんに特別にこのお店のために焼いてもらっているもの、バターにはセリのパウダー。

ナスのババガヌーシュ、きのこ、丸いパスタ、パルメザンのエスプーマ、バジルオイル

ナスのババガヌーシュ、きのこ、丸いパスタ、パルメザンのソース、バジルオイル。ババガヌーシュは、中東や地中海沿岸の料理で、茄子をピュレ状にしてレモンやクミンなどのスパイスで味付けする、フムスの様なものらしいですが、今回のスパイスはガラムマサラ。丸いパスタをカパっと開けると繊細な温かいお料理が現れます。

鹿児島県産真鯛、クスクス、透き通る様なフェンネル、燻製卵のタルタル、三杯酢バターソース

お魚のメインは鹿児島県の真鯛のポワレに燻製卵のタルタルソース的なトッピング。フェンネルの透き通るような薄切り、炊いたクスクス、三杯酢バターソース添えです。燻製卵が良い味わい。

北海道産鹿肉、ポレンタ、芽キャベツ、アップルコンフィ、クミンのジュ

お肉は北海道産鹿肉のローストとジュの赤ワインソース。お皿の右半分は木に見立てた、野菜達。真ん中の幹の部分は根セロリの固めのムース、芽キャベツ、クミンのジュ。フレンチフライに見えるのは、揚げたポレンタ。野菜たっぷりで、穏やかな気持ちになりました。

蜂蜜、キャラメル、宮崎県産マンゴー、絶品だったポップコーンアイスクリーム!

デザートは、蜂蜜のパンナコッタ、キャラメルソース、宮崎県産マンゴー、初めていただいたポップコーンアイスクリーム。このアイスクリームがとても美味しくて、びっくり。

ミニャルディーズは、手前が、アルコールを飛ばしたウィスキーのトリュフチョコレート、向こうのお皿は、青リンゴのゼリー、かぼちゃのマカロン、ココアとローズマリーのマドレーヌ

最後のミニャルディーズは、かぼちゃのマカロン、青リンゴのジュレ、ショコラとローズマリーのマドレーヌ。甘さが絶妙で最後まで美味しかったです。お料理はもちろん、パティシエさんのセンスが素晴らしいと思います。

食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ハーブティーが選べますが、カモミールのハーブティーをお願いしました。

使われている食器は、どれもとても暖かみのあるものでした。日本のものですか?とお尋ねすると、シェフがスペインの作家さんにイメージを話して特別に作ってもらったもので、販売はされていません、とのことでした。

定期的にヤコブシェフは日本のお店に来て、メニュー監修をされているそうで、2月にはまた新しいメニューになるそうです。

土曜日のディナーとしては、都内と違いあまり混んでいなかったので、静かに食事をしたい私達にはとても満足でした。オランダで三つ星を獲得している割には値段はそれほど高くはないので、誕生日や結婚記念日のお祝いや、接待にも良いのではと思います。

2aからエレベーターを登り切った場所の風景。この手前で、左に行きます。

ランチはさらにリーズナブルですが、素晴らしい夜景を観るためにも、ぜひディナータイムに予約して訪れて欲しいお店です。

SMAAK(スマーク)