エスパドン@リッツ・パリ(パリ1区)

“エスパドン”@リッツ・パリ、ルネッサンス。

ウジェニー・ベジアが、新生エスパドンのシェフに招聘されたのは2021年春。着任後すぐにインタヴューさせてもらって以来、ずっとこの日を待っていた。初めまして、ウジェニーのお料理♪

”リッツ・バー”の横が、新レストランの舞台。エスパドンが誕生した時は、ここがレストランだったそう。そのあと、私たちが知ってるあそこに移動し、今また、創業当時の場所に戻ってきた。

ここが新エスパドンになる、聞いてから、リッツにくるたび、お庭から工事が少しずつ進んでいるのを覗いてはワクワクしてた。

オープンからひと月。さあ、新エスパドン、初訪問。

左:ウジェニー、右:客席責任者カミーユ

新しいレストランってワクワクする。

わー、エントランス、雰囲気あって素敵。へー、こんな内装にしたのね。ガラス張りの厨房きれい。天井の装飾、独創的。お庭の景色いいなぁ。クロス、美しいね。本仕立てのワインリスト、熟読したくなる~。と、目に入るもの全てが新鮮で楽しい。

ボランジェのロゼで(ハウスシャンパーニュ、リッツはバロン・ド・ロートシルトなのだけど、エスパドンでは違う。差別化かな)、エスパドンに乾杯。

大学に入るまでを過ごした西アフリカの香りをふんだんに使ったウジェニーの料理はどれも、味と香りがとても豊か。スパイシーというのではなく、酸味や苦味、燻香を印象的に引き出していて、全体的に温かいというか太陽の熱を感じさせる。”AM”のアレクサンドル・マッジアの料理イメージにちょっと似たイメージ。

全て印象的でおいしく、名物ウーダン鶏の加熱やレモン香味料も素晴らしいけれど、友も私も一番感動したのは、”アプサント”。

ご存じ、ゴッホやトゥールーズ=ロートレック、ゾラらアーティストを虜にした禁断の酒。アヴァン・デセール前に出てきたお口直し的な”アプサント”が、なんとも素晴らしい香りと食感で、”アプサント”らしい演出と共に、素晴らしい。ウジェニー、ブラヴァ!

フランソワの、パティスリーではなくデセールにも久しぶりに再会できて嬉しいな。蜂蜜のクオリティ、高い。

ドリンクは、ワインのほか、日本酒やノンアルコールペアリング。目の前でシェーカー振って作ってくれる柑橘効かせた濃い麦茶みたいなドリンク、秀逸。

2種の焼きたてパン、生姜入りバターもよい感じ。食器はアスティエ・ド・ヴィラット。料理同様、攻めたねー。

BGMはピンと来なかったけど、友は全然気にならなかったというので、好みの問題。スタッフ、全体的にかなり若く、今までの歴代エスパドンと雰囲気かなり変えてきた。

リッツ・パリのメインダイニング、というよりも、ウジェニーの料理を楽しめる強い個性を持ったレストラン。

バー・ヴァンドームでクラシック料理、”リッツ•バー”でタパス的カナッペ、そして”エスパドン”でアフリカが香るウジェニーの独創的な料理。そしてもちろん、忘れちゃいけない、”サロン・プルースト”での極上アフタヌーンティー。”リッツ・パリ”の食シーン、ますますもって魅力的♪

エスパドンから、ギャルリー通って

ロビー抜けて

ヴァンドーム広場に出る。
広場に出ないで、泊まりたい。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年11月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。