ライブ配信がブームです。
インプレス総合研究所の調査によれば、有料動画配信サービスの利用率は31.7%となり、昨年調査から2.8ポイント増加しています。また、3か月より以前の利用者も含めた有料動画配信サービス利用経験者は38.6%となり、こちらも増加傾向にあります。コロナ禍で浸透した動画配信は、その後も高い成長率を維持しているのです。
本書は、オンライン起業スクール3冠達成!(日本マーケティングリサーチ機構2021年12月調査)の著者が教えるライブコマース術です。
「ごく普通のOLが1億円を生み出した「聞き方・話し方」の法則50」(三浦さやか著)KADOKAWA
ライブを成功させるコツ
ライブコマースの醍醐味はライバーと視聴者の距離が近いことです。配信を成功させるにはなにが必要でしょうか。三浦さんは次のように解説します。
「ライブ配信で、1人でスムーズに話せるまでをお教えします-こうお伝えすると、困り顔をされる方もいらっしゃいます。『私は、ごく普通の人生しか歩んできていないし、特殊な技能もないし、注目されるような特徴なんて何一つありません。だから、ライブ配信がゴールと言われても、私にはライブをする資格なんてないと感じます』と言うのです」(三浦さん)
「心配しないでください。誰でも、その人ならではのライブで、視聴者の心をつかむことが可能です。落語家のような話芸がなくても。グルメレポーターのように、気の利いたコメントをとっさに返せなくても。視聴者に情報を提供したり、感動させたり、その感情にそっと寄り添ったり、お役に立つことは、いくらでもできます」(同)
老若男女にかかわらず、お勤めで忙しい人も、子育ての渦中にある人も、自分が興味のある分野で“お山の大将”(ナンバーワン)になれる。それが、ライブ配信の本質といえるのでしょう。
また、三浦さんは、ライブ配信を続けていくと、意外な発見が見つかることがあると言います。とくに、第三者の視点が入ることで「焦点を当てるべきポイント」がはっきりすることがあると。物事を客観視する姿勢は大切です。
ファンづくりは戦略的に
じつは筆者の知人にもライブ配信をしている人が大勢います。動画ほど作り込まなくていいことに加えて、リアルライブを好む視聴者はかなりの数にのぼります。また、ライブ配信中に質問やコメントをもらうことができるので、一方的に話すのではなく、質問やコメントがある方が盛り上がると言います。
毎回数十人の視聴者を確保してライブ配信の回数を重ねていけば、ファンを増やすことは難しくないでしょう。上手い人は、配信内容をテロップに書いて、事前告知に余念がありません。さらに、配信時間にも気を配ります。平日の20~22時は、ビジネスマンを対象にするならゴールデンタイムです。多くの人が参加してもらえそうな時間を見つけることも大切です。
自分の存在を知ってもらうために、他の配信もチェックして、遊びに行くような地道な活動も大切です。コミュニケーションの幅を広げることで、配信者や視聴者が自分のライブ配信にも来てくれるようになります。
ライブ配信の動画は臨場感があるうえ、配信者との距離が近いというメリットがあります。実際にはそれほどハードルは高くはなく、作り込みに時間をかけなければ手間もかかりません。まずは一歩を踏み出してみましょう。その行動が、あなたの未来を変えるかもしれません。
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)