晴海フラッグがシンガポールになる日

本日から、ついに晴海フラッグから新橋までを結ぶBRTの運行が開始されました(写真)。

ちょうど新橋に行く用事があったので、早速乗ってみることにしました。

お昼過ぎの日中のせいか、乗り場で待っているのは、私ともう1人の男性だけ。その人もBRTステーションやBRTが到着する時の写真を撮りまくっていました。もしかしたら初日の記念乗車なのかもしれません。

「はるみらい」という清掃工場の前のバス停から乗車すると、環2と呼ばれる道に入り、新橋駅までノンストップ。次の駅が終点です。

しかもこの道には信号が無く、高速を走っているような感覚で快適に走ります。

新橋駅には時刻表通り、発車してからわずか6分で到着しました。

途中の林立するタワマンを眺めながら橋を渡っていく車窓を見ていると、何だかシンガポールに来たような錯覚に陥ります。

かなり快適で使い勝手の良いBRTですが、問題は運転間隔です。現在は1時間にわずか3本。運行時間は正確ですが、時刻表を調べて時間を合わせなければなりません。住民が増えて混雑する前に増便を検討してもらいたいものです。

また、新橋駅のバス停が汐留側のゆりかもめの横にあって、乗り換えが不便なのも残念です。

今は晴海フラッグと新橋間だけの運行ですが、虎ノ門まで延伸したり、東京駅ルートなどができれば、アクセスは更に改善します。

運行頻度と運行経路が今後改善されれば、メトロよりも使い勝手が良くなりそうです。大江戸線沿線に住んで、毎回地下の深いホームまで乗降するよりもこちらの方が車窓も楽しめ気分良く利用できます。

不思議なのは晴海フラッグの敷地内の停車場所の工事が開通日にも関わらず完成していないことです。工事業者が納期を守ることができなかったということでしょうが、原因は人手不足なのか、それとも段取りが悪いのか。いずれにしても今までの日本ではあまりなかった事態です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年2月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。