こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
先日のNHK日曜討論を録画で見て、気になる点があったのでメモ書きに。
反自民党の急先鋒として「自民党は解党するべき!自民党が推す候補に票は入れてはいけない!」と舌鋒するどく意見を述べていたれいわ新選組の大石さんが、司会から企業団体献金へのスタンスを問われて
「…そ、それは自民党の政治改革大綱ですでに整理がついているんじゃないですかねっ」
と答えていました。すごいテンパっているように見えましたけども。
平成元年に発表された自民党の政治改革大綱では、企業団体献金には「情実や直接の利害がからむ場合がある」ことを認めながら「自由主義経済において法人が重要な役割を担っている」こと等を理由に、企業団体献金の廃止を否定しています。
これで「整理がついている」ということは、れいわ新選組は自民党とまったく同じロジックで企業団体献金を肯定していることになります。実際、公式HPなどでも企業団体献金を募っているようです。
ちなみに自民党はその後、政党助成金が誕生した際に(二重取りになる)企業団体献金についてはそのあり方を見直すという立場に一旦は合意していますので、企業団体献金に対するスタンスはある意味では流動的です。
普段は自民党をこれ以上ないほどに糾弾している政党が、企業団体献金に関しては自民党の整理・ロジックにそのまま相乗りし、自民党以上に「整理がついている」と肯定している。
それが良いとか悪いではなく、なんだか不思議な光景だなと思いました。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年2月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。