「どうやったら叶えたい夢を実現することができるのか?」。
著者累計部数100万部突破の著者が言います。強運には「法則」があると。自らの集大成として強運について解説します。
「3秒ごとに幸せを引き寄せる強運の法則55」(望月俊孝 著)ポプラ社
信じると願いが叶う?
望月さんは、「信じることが現実を創り出す」と言います。どのようなことでしょうか。
「代表的な事例としては「プラセボ効果」が有名です。本当は効果がないクスリを『これは○○の効果がある』と患者に伝えて飲んでもらいます。すると、クスリとしては何の効果もないのに、数多くの人に症状などの改善が認められる、という実際の話です」(著者)
「現在、新薬の開発でも、投与するものが、『効果があるクスリ』なのか、『何の効果もない単なる錠剤』なのか、『投与される対象の患者』と『投与する医師』にも、隠してテストをしているそうです。これを二重盲検法(ダブル・ブラインド・テスト)と呼びます。医師にも隠すのは、医師の表情などから、患者に伝わる可能性があるからです」(同)
人間の意識の力については科学の世界でも、無視できないものとして真剣に議論されているのでしょうか。望月さんは続けます。
「『そんなことは無理に決まっている!』という一言で『やはり無理かな?』と信じた結果、その通りの真実を体験するということもあります。一方で、成功者に『君ならできるよ』とアドバイスされ、その気になって挑戦したら、一気に課題がクリアできた!ということも多々あります」(著者)
このような出来事から何を感じることができるのでしょうか。
人生の質を下げるネガティブ思考
「マインドレスネス」という言葉があります。これは、注意が散漫な状態、無意識の状態のことであり、「自動操縦モード」とも言われます。忙しいときやプレッシャーに負けそうなとき、ストレスを感じているときには、心は簡単にネガティブ思考に陥ります。
脳をコンピューターにたとえてみましょう。記憶された膨大な過去のデータはハードディスクに蓄えられています。そして、現実に起こるすべてのことに対応していく力がメモリであり、メモリ上で動いているのがソフトやアプリと表現できます。
メモリは、パソコンで行う作業を一時的に記憶する部品のことです。作業をする際、机が大きいほど、たくさんのモノが載せられて使いやすいですよね。作業時に必要な容量といえ、どんなに優れたPCでも、メモリの容量以上の処理をさせると、動きが悪くなります。処理能力を適切なものにしないと、パフォーマンスが発揮できなくなります。
マインドフルネスは、Googleをはじめ、多くのグローバル企業で導入されて日本でも関心が高まっています。感情をうまくコントロールできれば、私生活は充実し仕事のパフォーマンスも向上すると考えられています。マインドフルネスで、こころ豊かな生活を実現しましょう。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
■
2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)