パリ国立オペラ座バレエ、”くるみ割り人形”ヌレエフ。セ=ウン&ジェルマン。
ほんとはミリアム日だったのにな~、と、降りちゃったミリアムを恋しく思いながらも、セ=ウンのかわいらしいクララに慰められる。
ジェルマンは9年前にも踊ってる。あの時はまだコリフェで(なりたてプルミエ)最後ゼーゼーしてたけど、今回は1幕の細かな演技含めて余裕。成長したなぁと改めて。1幕ラストシーン、騎馬王子が出てきたので、ジェルマン怪我した!?とドキドキしたけど、2幕ちゃんと踊ってた。1幕ラスト出るの、面倒になった(笑)?見ているこちらとしては、イヤだったけど。
ミリアム降りたのは残念だけど、この配役、ルイーズが大好きクララなので楽しみにしてた。オートマタに扮した剣の踊りとダンス・エスパニョール、技術が高いのはもちろんのこと、キレッキレかつリズム感抜群でブラーヴァ!キトリが似合うだろうなあ。数年後、クララinキトリを見るのが待ちきれない。
前回も今回も、周りの大人たちが、笑わせどころにいちいちちゃんと反応して笑っているのが、なんかとても新鮮。ヌレエフ作品の中では正直一番つまらないと思うけど、おとぎ話舞台としてやっぱり純粋に楽しくてよい作品なのよね、としみじみ。
帰りがけ、近くの子供が、おじいちゃんだかおばあちゃんに、”すっごく楽しかったー!ありがとー!”って言ってるのを聞いてほっこりする。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年12月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。