香川県の三豊市での2日目は、インスタグラムで夕日の写真が有名になった父母ヶ浜に行ったり、地元の不動産物件を視察したりしました。
父母ヶ浜にはお昼と夕方の2回出かけましたが、特に夕方は平日にもかかわらず、たくさんの観光客が写真撮影に詰めかけていました。
日本の他の観光地と異なるのは、若い女性グループの比率が圧倒的に高いことです。
フェイスブックおじさん世代ではなく、インスタ女子世代に圧倒的な支持を受ける観光地であることがわかりました。
私もフェイスブックおじさん世代ながら、観光客の1人としてこのビーチの美しい夕焼けに魅了されてしまいました。
私の写真ではうまく再現できないので、ぜひ一度出かけてみてください。静かな瀬戸内の海にゆったりと沈む雄大な太陽に圧倒されます。
これだけ人気スポットになったにもかかわらず、地元に古くから住んでいる人たちは、父母ヶ浜のビーチに観光客を押し寄せていることがどうにも理解できないそうです。
子供の頃から遊んでいた何もなかったただの海岸。そこになぜそんなに多くの人が全国各地からわざわざ足を運ぶのか?という素朴な疑問です。
観光資源として高い価値を持つ自分たちの資産に自分たちでは気がついていないのです。
このようなギャップは、観光地に限らず個人でも同じように起こりえます。
自分が当たり前と思ったり欠点だと思い込んで何の価値もないと思っていたことが、実は素晴らしい個性で、たくさんの人から評価されるようになる。
三豊は電車も通らず、東京からは遠く、スタバもユニクロもない。そんなマイナス面だと思われていたことが、手付かずの自然を残し、東京にはない魅力に溢れた街に変わる。
時代と共に外からの見方が変わることによって、物事の価値観が180度転換するのです。
香川の冴えない田舎町という三豊の世間一般のイメージが、若者がこぞって集まるヒップな街にコペルニクス的転換を遂げるのは、それほど遠い未来ではないと思います。いや、もう変わり始めているのかもしれません。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年3月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。