なぜ大谷選手は大失敗をしたのか:甘やかしたマスコミの重大な責任

水原一平通訳の問題について日本のマスコミは大谷翔平選手を最初は被害者として扱っていたが、そんな話ではない。自分の口座から違法ギャンブル業者に大金を振り込んだ大谷選手は、第一次的には大谷選手があらゆる嫌疑を受ける立場にある。

申し開きがうまくできない限りは、選手生活さえ脅かされる瀬戸際にある。極端には昨夜の試合が見納めになる可能性だってある。そして、こうなったのは、大谷選手自身にも彼を甘やかしたメディアにも重大な責任があると思う。

大谷選手の婉曲ながら、また、テレビでは局からコメンテーターに曖昧にしてくれといわれているのだろうが、可能性の問題としては紹介もされている。

しかし、なぜこんなことが起きたかということは議論されていないようだ。

大谷選手にせよフィギュアの羽生選手にせよ、感じのよい生きかたをしてきたが、批判とか助言とかはしにくい状況をマスコミやSNSの世界が作り出した。そのことで、リスクを避けるための知恵がはたらかなくなってしまった。

大谷翔平選手 2024年1月9日 Wikipediaより

今回の件で大谷選手が犯した四つの大きな誤りは、以下のようなことだ。

  1. コンプライアンスへの意識の低さ。そもそも違法な行動に手をそめないようにするためには、一般人とは比べものにならないくらい法的な瑕疵を起こさないようにしないと、とんでもない事態に巻き込まれるという警戒感をもつことは義務である。
  2. 一人の人間を無条件に信用することのリスク。一人の人間を全面的に信用することは危険である。水原通訳はスポーツ選手には普通はいない、マネージャーみたいなものだが、芸能人などが破滅するのはマネージャーに裏切られたケースが多く、誰よりも危険な存在だ。
  3. 自分が億万長者であることが他人を悪への誘惑をかき立てる媚薬をまき散らす存在であることを自覚しなかったこと。目の前に一生かかっても手に入れられない金をもった人がいて、それが無警戒でいてくれたら、人は出来心を起こしがちだ。
  4. プライバシーを隠しすぎて秘密を知る少数の人間に対して立場を弱めた。真美子夫人との付き合いを水原通訳は知っていたようだが、大谷選手としては、それがゆえに、喧嘩別れとか刑事告発とかしにくかった。