マイナス1度の中、「オランジュリー美術館」へ。長い列、アート愛は寒さに負けない。
”アメデオ・モディリアーニ、画家と画商”展。
9月の初日に行こうと思っていたのに、気づけばもう最終週。企画展って、こういう事態になりがち。よかった、逃さなくて。
モディリアーニの才能を見出し、後押しし、彼やその他印象派&ポスト印象派の作品売買で財をなした画商ポール・ギヨームと絡めた企画展。ちなみに、この美術館のベースコレクションは、ポール・ギヨームのコレクション。
モンマルトル時代&モンパルナス時代のモディリアー二作品の数々。ポール・ギヨームのポートレートも数点。モディリアーニのアトリエでのギヨームや(モンマルトルのアトリエは、ギヨームが借りてあげたもの)、二人一緒にニースの海岸を散歩中の写真なども充実。
でもやっぱり、この画家は、女性の肖像画が素晴らしい。最後の恋人ジャンヌのは(多分)ないけれど、全ての女性がよい感じ。
今回の”もしも一枚もらえるなら”は、クリーヴランド美術館から大西洋超えてやってきた”、瞳がとても美しい”カメオのベストの美しきアイルランド人”(髪の色がまさしくアイルランド)。
モディリアーニ=瞳がない、というイメージがあるけれど、瞳ありも多々ある。あってもなくても、人物の個性が眼にきちんと出ていて、見比べると楽しい。
Modiglianiを、日本語だとモディリアーニと発音するけど、よく聞くとgもちゃんと発音されてて、モディグリアーニに近い。難しいね、発音って。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年1月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。