日本はやっぱり眠れる観光資源の宝庫

宮崎の日南に来ています。ワイン仲間と一緒に現地の友人の特注ロールスロイス(ブラックバッチ)に乗せてもらったり、クルーザーでワインパーティーしたり、サウナ付きの別荘で整ったりと、好き勝手やらせてもらいました。

夜は7人でタクシーに乗って山奥にある地鶏のお店へ。地鶏のたたきから、白レバー、炭火焼きなどでお腹いっぱい。高級焼酎の魔王のボトル2本とフランスワイン1本も入れたのに、会計は1人1万円足らずという脅威のコスパでした。

夕食の後、タクシーで戻り近くで宿泊した日南南郷プリンスホテルは、設備こそ古いものの部屋からの海の景色はまさに絶景(写真)。

露天風呂からも美しい海岸線が眺められ、朝食には釜で炊かれた美味しいご飯も付いてきました。

リノベーションされていないのが残念でしたが、工夫次第で高級リゾートに生まれ変わることができそうな素晴らしい立地です。

しかし、これらの豊かな観光資源は地元の人にさえあまり知られていません。しかもこちらの宿は一泊15000円程度という価格。「絶景のムダ遣い」としか思えませんでした。

宮崎に限らず、日本の各地にはこのような素晴らしい観光資源がたくさん眠っています。

しかもその多くは、資金力が無く設備投資が出来ないまま老朽化して、稚拙なオペレーションによって観光客が呼べなくなっています。

そんな施設もコストをかけて手入れをし、オペレーションを改善すれば、高級リゾートに生まれ変わることができます。日本中にそんな宝の山が眠っているのです。

ところが、そんな日本の各地にある観光資源が、次々と外国資本に買い占められていると聞きます。

日本人として何だか勿体無く、とてももどかしい気持ちになります。

日本が残された生き残る道は、観光国家としてフランスのようなインバウンド需要を狙う戦略しかありません。

知恵のある日本企業がたくさん出てこないかと期待しています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年3月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。