静岡県の川勝知事は、新入職員への訓示で職業差別と受け取られる発言をしたことが問題視され、2日の夜に県庁で記者会見を行って「今年の6月に議会終了をもって辞任するつもりだ」と述べ、辞職する意向を表明しました。まさに電撃辞職です。
4月1日に静岡県庁で行われた新規採用職員向けの訓示で、川勝平太知事は「県庁はシンクタンクだ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりといった仕事とは違い、基本的に皆さま方は頭脳と知性の高い方たち。それを磨く必要がある」と述べましたが、特定の職業を差別する発言が物議を醸していました。
川勝知事は少なからぬ常軌を逸した発言にもかかわらず4期という長期政権となっていました。
知事の発言こそ知性が感じられないといいう当然の非難がそこかしこから沸き起こりました。
川勝知事の元大学教授という知識人の矜持が示されたのでしょうか。
静岡県は、川勝知事の物議を醸す発言や危機管理に対応するため、先月18日には「知事公室長」のポストを設置すると発表していました。もはやマッチポンプで意図的にやっていたのでしょうか。
先日リニアの開業が大幅に遅れることが明らかになりましたが、川勝知事は無茶な理屈をつけて南アルプス工区の建設着工を認めていませんでした。
この辞職表明でJR東海の株価が急騰したとか・・・。
絶大な権限をもつ知事として言論を乱用しているように見えたのは気のせいでしょうか。
けっきょくなにも総括しないまま終わりそうです。
“退職金ゼロ”公約の川勝知事は今回も退職金をもらうのでしょうか。