黒坂岳央です。
自己流で筋トレをはじめて半年間、徐々に負荷をかけたトレーニングができるようになったこのタイミングで先日パーソナルジムの契約をした。いきなりパーソナルジムへ通うのではなく、まずは自分で試行錯誤してからの方が良いと考えてのことである。
パーソナルジムは一般的にかなりの高コストになる。金額はジムによってことなるが、ざっくりサラリーマンの月収くらいの料金設定であることが多く、市営ジムに通ったり自宅にダンベルを置いてするのと比べれば遥かに高額なオーダーとなる。
しかし、通って感じたことは「お値段以上の価値がある」ということだった。
YouTube動画のトレースの限界
自分が筋トレを始めた時は、YouTube動画を見ながらそのフォームをトレースしていた。器具を買い揃え、動画を見ながら毎日コツコツ続けていく。確かにそれだけで筋肉は着実に成長し、持てるダンベルの重量もドンドン増えていった。「もうこれなら、わざわざパーソナルジムに行く必要はないかもしれない」と感じていた。
件の通り、筋トレ開始前から「慣れてきたタイミングで軌道修正をするために通う」と決めていたのでトレーナーに自分のフォームを見てもらった。「ここまで自分一人で続けたことはすごい!」というリップサービスを受けつつ、数々のNGポイントや改善点を指摘してもらった。
・無意識に強い負荷から逃げるフォームになっている
・スクワットは膝に負荷がかかっているので即改善を
・ストレッチポールで肩甲骨も鍛える必要がある
(一部)
自分ではYouTube動画を見て、しっかりフォームをトレースしていたつもりだった。「しっかりできています!」と言われるかという期待があったが、いくつものダメな点を指摘してもらってとても嬉しくなってしまった。自己流だけだとどうしても「できているつもり」になってしまうので、続けて通う価値は大いにあると感じた。
店を出た時には全身にすごい負荷でぐったりした。自宅でやっていた時には一度も感じたことがないような心地良い疲れだった。
正しいフォームは一生物の価値
トレーナーからは、「正しいフォームを身に着けてもらったらいつまでもジム通いするのはやめて、自宅トレーニングに戻ってください。フォームをしっかり身につけてもらったら一生役に立ちます!」と言われた。ありがたい提案である。
トレーナーがいうには、ジム通いで独学で筋トレを頑張り続ける人もいるのだが、知識不足で鍛える部位が偏ってしまって歪な体型(たとえば肩ばかりに筋肉がつくなど)になったり、腰や関節を痛めてしまったりと健康になるつもりが不健康になるケースもあるという。でも自分自身で正しいフォームでできているか判断するのは大変むずかしい。そこでプロからしっかり型を受け取り、しっかり実践することで結果が出るというのだ。
自分は普段、英語を教えている立場だが「自分ではやっているつもりなのに伸びない」という人を数多く見てきた。努力の方向性を間違えるとせっかく時間や労力を使っても伸び悩み、それが新たな不安やストレスをためて挫折する。筋トレも同じだと感じた。
自分の場合、特に独学と継続が苦にならないタイプなので、意識しなければいつまでも間違ったやり方で続けてしまっていただろう。ある程度、最初に自分でやってみてダメ出しをしてもらって、軌道修正をする方が身になると考えて始めたが、この作戦は功を奏したようだった。
◇
パーソナルジムは高額である。多くの人には躊躇する金額設定になっている。高額なのに通い続けられなければコストは無駄になる。だが、最後までやりきれば、一生涯通じて恒久的なリターンが得られ続けるのでコスパは大変良い。下手にケチって間違ったやり方で続けて体を痛めたらコスパどころではないだろう。パーソナルジムはとてもよい買い物だと感じるのである。
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