東京都でライドシェアが開始されるも全くの別物に:タクシー業界完勝は日本の縮図?

一般のドライバーが自家用車を利用して有料で乗客を運ぶ「日本版ライドシェア」が8日から都内で始まりましたが、ほんらいのライドシェアとは似て非なるものとなってしまい、失望の声が多くあがっています。

川鍋一朗・日本交通株式会社取締役社長と河野大臣 日本型ライドシェアの出発式のようす NHKより

NHKなどは「日本版ライドシェアはタクシー会社が研修や運行管理などを行う運営主体となり、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ仕組みです」とさらっと説明していますが・・・。

海外のライドシェアと似て非なるものになってしまったことに失望と怒りの声が上がっています。

https://twitter.com/BrandonKHill/status/1777437892115321121

ドライバーは普通免許で運転できますが、運賃はタクシーと同様でドライバーはタクシー会社の安全管理下にあります

都内以外の地域でもサービスは展開されますが、タクシー不足が認められる地域や特定の時間帯に限られ、マッチング率に基づいて、タクシーの不足が判断される地域でサービスが提供されるということです。

東京都内では平日と土曜日の特定時間帯に限られます

  • 月曜日から木曜日は、午前7時から午前10時台まで
  • 金曜日は、午前7時から午前10時台までと午後4時から午後7時台まで
  • 土曜日は、午前0時から午前4時台までと午後4時から午後7時台まで
  • 日曜日は、午前10時から午後1時台まで

アプリは、ライドシェアを「含む」「含まない」を選べるようになっていて、「含む」を選んだ場合、タクシーかライドシェアのどちらかが配車さますが、「ほとんどの確率でタクシーが配車される」ということだそうです。

タクシー会社に顔が立てられると自民党も既得権を守れて安堵しているのでしょうか。

日本のライドシェアは日本の問題点を煮詰めたもののようになってしまいました。